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健康コラム

純正濃縮ウコン粒には、
発癌抑制剤の1つであるGGAを多く含んでいます

ウコン錠摂取後の非環式レチノイド・ゲラニルゲラノイン酸の血中濃度の変動

背景

直鎖状ジテルペノイドのゲラニルゲラノイン酸(GGA)は、非環式レチノイドとして開発中の発癌抑制剤の1つである。化学合成したGGAは肝癌由来細胞株HuH7にアポトーシスを誘導するが、正常肝細胞培養系には細胞死を誘導しない。また、非環式レチノイドは肝癌の術後患者を対象とした二重盲検臨床試験にて、1日600mg 1年間の服用で副作用のほとんどないことも明らかにされている。我々はこれまでに、合成物質として知られていたGGAが自然界にも存在することを明らかにし、数十種類 のハーブ中(ターメリック、バジル、シナモンなど)にGGAおよびその関連物質が含まれていることを報告した。そこで、今回はGGAの比較的多く含まれるサプリメント であるウコン錠を摂取した場合、GGAが体内に吸収されるかどうかを検討した。

方法

健康な学生男女7名に、ウコン錠(濃縮ウコン粒、山田健康堂)ならびに牛 乳をそれぞれ別の日に摂取してもらい、摂取前、摂取後30分、1,2,4,8,24時間後に採血し、血漿を分離後、測定までー20°Cにて保存した。血漿をアルカリ条件下 で脱脂後、酸性下に脂質抽出を行い、いわゆる遊離GGAを、C18カラムを用いたESI法によるLC/MS分析により定量した。

結果

ウコン錠摂取後、2〜4時間後に血漿中のGGA濃度は上昇し、8時間後には元の濃度に復帰した。一方、牛乳摂取後はそのような変動はみられず、比較的安定し た濃度を維持していた。ウコン錠に含まれるGGAの一部は遊離のまま腸管から吸収される可能性が考えられた。


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