アサクラがおすすめするPasrificioMennill(※)・パスティフィーチョ・メンニッリ(以下メンニッリ)は創業120年という長い歴史を持つパスタ工場です。
※Pastificioはイタリア語で製麺工場のこと、Mennilliは名前。PasrificioMennillとはメンニッリ製麺工場の意味です。 |
この工場のあるアブルッツォ州は、イタリア中部以南には珍しく高い山々がそびえ、おいしい水が出るところでも知られています。またパスタを乾燥するのに適した気候風土だったらしく、創業時はもちろん天日乾燥をしていたそうです。
パスタ工場に入ると、そんな面影が残る120年前の工場の骨格がはっきりと残っています。
しかし、120年の間にパスタ業界も非常に様変わりした、と工場長のマリオさんはいいます。
メンニッリのような家内手工業的な昔ながらの製法で作るパスタ工場は、大メーカーの大量生産に押され、どんどんとなくなっていったそうです。このような小さい工場はなぜつぶれていくのでしょうか?
そして大メーカーは世界中にシェアを広げ大富豪となっていきます。これはどこで差が出来てくるのでしょう?
食べ物を作るという事はある意味で大きなビジネスチャンスにもなります。安い材料で安い人件費、もしくは人件費をかけずに機械化し、しかもパスタの場合は
時間が勝負です。短時間で仕上げればそれだけ大量に作れるので、それだけコストを安く大量の販売が可能になります。
しかし、その選択をしなかったパスタ工場(やりたくても資金が無く出来ない場合もあります)は、それと同じようにしていけばもちろん大メーカーに太刀打ちできずつぶれていきます・・・。
価格の競争、大メーカーの世界的なシェアの拡大に伴い、ここ20年の間でどんどん小さなパスタ工場がなくなっていったそうです。
メンニッリはその中でも昔ながらの製法を頑固に守り続け、例えば不揃いなスパゲッティですが、大メーカーには出来ない、見えない部分のこだわりがおいしいパスタをつくる条件としイタリア内でも知る人ぞ知るパスタ工場です。不揃いのスパゲッティを皆無に袋詰するのにはそれ相応の機械が必要になり、資金が必要になります。それをあえてせず違う意味で食べる人の身になってパスタを作っています。
アサクラの古代小麦パスタは、そんなこだわりを持ったパスタ工場で作られています。