手作りカーテン生活|第3章:仕上がり巾を作る
左右両脇を縫う
カーテンの横幅を作っていきます。
裏返して168cm巾に裁断した生地の左右両脇を2.5cm巾で三つ折(2回折り返すこと)にしてアイロンをかけます。
待ち針で固定してミシンで縫っていきます。
上部に芯地を縫い付ける
キレイな曲線ラインのドレープを作るために、生地の裏側上部に芯地を縫い付けていきます。生地と芯地を1.5cm重ねて、捨て縫い(本縫いで縫う前に予め一部を縫って置くこと)をします。
芯地を巻き込みながら裏側に三つ折にし、アイロンをかけます。
アイロンでしっかり折り目をつけたら、赤い点線ラインをミシンで縫います。
ミシンで縫うときには、ひっぱり過ぎると、生地がズレて三つ折にした部分が表側に見えてしまう為、生地をひっぱり過ぎないように気をつけます。
ミシンで縫うだけですが、なかなか繊細な作業です!
2倍ヒダを作る
ヒダとはこの上部の2つ山(1.5倍ヒダ)・3つ山(2倍ヒダ)に折っている部分のこと。
(写真は2つ山(1.5倍ヒダ))
今回は3つ山(2倍ヒダ)で作っていきます。
●ヒダの計算をする。
ヒダを取る前のカーテンの全体巾=A
仕上がり巾=B ((カーテンレール巾×1.05)÷2)
Acm-Bcm-6cm(両サイド゙3cm入ったところからヒダを取るため)=C
168cm - 84cm - 6cm=78cm
C÷ヒダ個数(一般的に25cm毎にヒダが4個必要)=D
↑カーテンの全体巾が168cmなので約6個〜8個
D=一個あたりのヒダつまみの量(cm)
78cm÷7個=11.1cm
ヒダ1つに対し約11cm巾が必要となる。
となりますが、
実際は、はぎ合わせの時に1.5cm×2、左右両脇(2.5cm×2)+2。
と縫い代をとっており、実際の生地の全体巾は168cmありません。
しかも、布は伸縮するので縫い合わせると少しずつ誤差が生じます。
以上の3点を踏まえて、実際に作る時には、ヒダの個数を変更したり、 ヒダの個数をこれ以上減らすとおかしい形になる時は、 ヒダ山の高さを低くしたりと臨機応変に対応します。
プロの場合も、ヒダの高さや、ヒダの間隔など、きっちり決まっていそうですが、
実はこのように臨機応変にオーダーカーテンも作られています!
印をつけたら、カーテンの端から3cmあけてヒダ1つ分を取り、
芯地巾に待ち針を刺します。
全てのヒダを待ち針で止めて裏返すと上の写真のようになります。必ずミシンで縫う前に、一旦窓に合わせてみて横幅が足りているかなど確認をしましょう。
次に表に返して、芯地巾分を縫います。
3つ山を作って待ち針で固定します。
3つ山を作ったら全部一緒に縦2〜3cmほど縫います。
反発する力が強いので、必ず返し縫いをして縫ってください。
この時の縫い方には2種類あります。
おお!カーテンです!(カーテンを作っているのでそうじゃないと困るのですが)
ただの生地だったのが、ヒダを作るとよく見かけるカーテンになりました!!
しかも、キレイにドレープが出来上がって自己採点100点満点といったところでしょうか♪