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製品情報

防毒マスクの選び方

防毒マスクの分類

■吸収缶
吸収缶 



吸収缶


防毒マスクは顔に装着する「面体」と、有害物質を吸着する「吸収缶」および「ろ過材」で構成されており、日本の国家検定において吸収缶は下記の5つに区分されます。
・有機ガス用 ・ハロゲンガス用 ・亜硫酸ガス用 ・一酸化炭素用 ・アンモニアガス用

※アイエスエムでは、一酸化炭素用吸収缶の販売はしておりません。

防じん機能を有する吸収缶

吹きつけ塗装や農薬散布等で使用される有機溶剤は、ガス・蒸気の状態と液滴の細かい粒、すなわち霧状の飛沫の状態で存在しています。防毒マスクの活性炭は有機ガス・蒸気を吸着し除毒しますが、このような飛沫は活性炭に吸着させることはできません。粒子状物質である飛沫は、活性炭の目詰まりを起こすだけでなく、より細かな飛沫は活性炭の粒と粒の間を通り抜け、体内に吸入されてしまいます。

このような有機ガス・蒸気と飛沫などの粒子状物質が混在する環境下において、粒子状物質の捕集や活性炭の目詰まりを防止することを目的として、防じん機能を有する吸収缶を使用する必要があります。下記表を参考に、使用目的に合った面体、吸収缶、ろ過材をお選び下さい。

吸収缶の有効時間

吸収缶の吸着能力は有限であり、ある量の有害ガス・蒸気を吸着すると飽和状態が起こり、有害ガス・蒸気が通過してしまいます。この現象を「吸収缶が破過する」と言います。この「破過」を防ぐためには、環境濃度や個人曝露濃度を測定し、使用濃度に適する吸収缶の有効時間を計算・推定することが必要です。吸収缶の使用時間については、当該防毒マスクの取扱説明書及び破過曲線図、メーカーへの照会結果に基づいて、余裕のある使用限度時間をあらかじめ設定し、その設定時間を限度に交換して下さい。

【交換の目安】
物理的な目安:有効時間が過ぎたもの 保存状態が分からないもの 破損・変形したもの
感覚的な目安:息苦しさ 臭気 その他以上を感じた時

アイエスエムで販売している防毒マスク面体の種類

半面形面体 全面形面体
3100/3200  
6000 6800/6900

防じん機能を有する防毒マスク用吸収缶の区分

S
試験粒子に固体の
塩化ナトリウムを使用
L
試験粒子に液体の
フタル酸ジオクチルを使用
粒子補修効率
S1 L1 80%以上
S2 L2 95%以上
S3 L3 99.9%以上

防じん機能を有する防毒マスク用吸収缶の区分

防じん機能
(区分)
有機ガス用 コンビネーション 無機ガス用
(酸性ガス用)
アンモニアガス用 水銀蒸気用
防じん機能なし 3001J
6001

6005
(ホルムアルデヒド用)
6002 3002JAG 6004 6009
S1 3011J
6001/5911-S1
6002/5911-S1
L3 6001/2091-L3
60921-L3
     

※有機・ハロゲン・亜硫酸・酸性ガス用 【注意事項】 3000番台の面体には3000番台の吸収缶を、6000番台の面体には6000番台の吸収缶を使用して下さい。


一部の画像及び文章はスリーエム ジャパン株式会社のカタログ、ホームページより引用しています。
<3M>は3M社の商標です。
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