気楽なふとん屋さんのタイ出張記

10月15日 (1日目)

サーズ騒ぎがあったため海外に出張するのも久々だ。
バンコック自体も一年以上訪れていないために少し緊張する。
今回の訪泰の目的はタイにある布団の側縫製加工場を見学することとバンコックで開催されるギフトショー(インテリア関係の展示会のようなものか)にいくためである。

(これはタイのイメージ写真です。)

いつも使っている関西国際空港11:45発JAL624便を今回も利用する。
同伴者はS社のY氏とS氏、Y氏とはもう10年以上の付き合いで気やすい仲だ。
現在、バンコックではAPECが開催されておりバンコック行きの飛行機にはめずらしく搭乗時にもパスポートチェックがあった。

6時間弱の飛行でドンムアン国際空港に到着、2時間の時差があるのでバンコックには3時半頃到着する。
空港ではリムジンでホテルまで向かおうとリムジンカウンターに行くが、多分APECの為だろう空港リムジンが一台もない。
空港リムジンを使いホテルまで行くのは500バーツ程度、タクシーで行くと200バーツである。
私がリムジンを使うのは何も贅沢をしたいからではなくタクシーの運転手の多くが旅行者と見ると代金をぼろうとするためである。本来、200バーツ弱の代金を300バーツ程度にふっかけてくるのだ。結局リムジンよりは安いのであるが納得いかない金をだすのが嫌なのと交渉自体がしんどいのでわざわざリムジンを使うのだ。

今回も予想通り350バーツとふっかけてくるが仕方ないので300バーツでてをうつ。
ホテルには4:30に到着、そこには現地でお世話になるM氏とS氏が既に待っていてくれた。
今回のホテルはレンブラントホテル、スクンビットのソイ18に位置する。私は初めて利用するがなかなかきれいで良いホテルだ。

いつもはウェスティンホテルかウインザースィートに宿泊することが多いのだがやはりAPECの関係で値段も通常の2割以上あがっている上に満室状態のようである。ウェステインに至ってはAPEC関係者が宿泊するようで話にもらないようだ。

部屋にチェックインしてパソコンのインターネット接続を試みるが初めてのことなのでなかなかつながらない。これまでは会社とメールでやりとりしていたのでインターネットカフェのホットメールを使えばすむので自分のパソコンを持ってきて接続するなどというやっかいな仕事は考えてもみなかったことだが、今回はグループウエアーソフトを使用するためどうしても自分のパソコンを持ち込んでつなぐ必要があったのだ。

一時間程度格闘した末につながるのだが、つながらなかった原因は本当につまらない理由でパソコンの起動前にモデムを差し込んでいたためかパソコンがモデムを認識していなかったようだ。
結局、6時頃までパソコンをつなぐのにかかり、その後ウェスティンホテルのはす向かい地下にあるタイスキレストラン「コカ」で食事をする。
食後はトラディショナルマッサージを2時間コース(日本人には少し長いように感じるがトラディショナルマッサージではこれくらいが普通)を頼む。 私はマッサージにはうるさい方なので上手な人をお願いすると森久美子さんみたいな体型の方がやってきたので非常に驚く。
悪い予感は当たるものでやはり上に乗って足で踏まれると非常に苦しい。タイ語で痛いと言っても取り合ってくれないのも困ったものである。
その苦しさを乗り越えれば後は体も軽くなりこの日はホテルに帰り就寝する。

(これはタイのイメージ写真です)

10月16日 (2日目)

時差の関係で5時過ぎには目が覚めてしまう。
社員の日報を読んだり連絡事項に目を通し返答をしているうちに食事の時間となり朝食をとる。ブッフェスタイルだが宿泊者に欧米人が多いためか内容はもろ洋食だ。

9時に昨日のS氏が迎えにきてくれて加工メーカーのTに向かう。
Tはバンコック南部に車で1時間弱行ったところにあるが、なにせ渋滞で有名なバンコックでしかもAPECまで開催中なので少し早めに出発する。
思ったよりスムーズにすすみ10時頃に到着する。

個人宅の庭の中に縫製工場が建てられているようだ。工業団地のような場所を想像していたが意外な感を受ける。
社長自ら出迎えしていただき話をする。社長は日本に留学経験もあり日本語は堪能である。
日本の寝具業界の事情もよくご存じで話にも花が咲く。
縫製工場も見学させてもらうが非常にレベルが高く日本と比較してもトップクラスといっても過言ではないほどだ。

このメーカーは日本の寝具トップクラスメーカーの特殊縫製の下請けをしているのだが、そのことも工場を見せてもらい十分にうなずける。

加工途中の商品を見せてもらうが日本でも何社ができる加工技術なのかといった縫製を手がけている。
非常に勉強をさせていただき社長にお礼をいい帰途につく。本当に来て良かった。
帰りは少し込んだので一時間強かかった。
その後バンコック中心部で寝具関連の小売業を見学する。
ホームプロというホームセンターと日本にも既に進出済みのカルフールだ。

一般的なバンコック市民も利用している店なのでどのような品が多くタイで需要があるかの勉強になる。
日本と比べて抱き枕の品揃えと在庫量の多さに驚く。やはり年中あついので日本では夏場によく売れる抱き枕が年間を通じてよく売れるのだろう。

晩ご飯にはフカヒレのコース(1,800円/人)を食べる。
食後は足つぼマッサージにいく。

10月17日 (3日目)

この日は航空券の都合でオフ日となる。
午前中はデスクワークをする。遠くタイに離れていてもネットワークでつながっているために色々な仕事が入ってきて時間をとられる。
一仕事終えた後、スリオンにある有馬温泉というタイ古式マッサージ店にいく。
ここは日本人街であるタニヤにも近く技術レベルも揃っているので日本人受けがよい。
「有馬温泉」という名には多少、閉口するのだが…。
今回も2時間コースを選択する。技術はベリーグッド!当たりだ。

帰りにジムトンプソンにより4時頃ホテルには帰る。
待ち合わせの6時までデスクワークをしながら待つ。
6時から地元の高級ファッションビルエンポリアムの見学を兼ねて食事にでる。
エンポリアムの中では日本のファミレスみたいな店に入る高級ファッションビルで食事した割には庶民的な 店に入ったためか700円/人くらいですむ。
食後は地元の飲み屋で2時間くらい飲んで帰る。

10月18日 (4日目)

9時半にホテルを出発
10時過ぎに会場に到着。
この日は今回の最大の目的であるバンコックギフト&ハウスウェアーショーに参加する。
色んな人種が行き交う中我々の他にも日本人がちらほら見受けられる。
フランクフルトのハイムテキスタイルと比べると規模は格段に小さいがタイの独自性が感じられそれなりの良さもある。

繊維製品を中心に見て回る。羽毛布団等はないがインテリアの小物等でおもしろい品が何点か見つかる。
会場自体を一回りしただけでも広いので非常に足が疲れる。
仕事の後はいつものようにタイ式マッサージ。
この日はスクンビットにある新京に行く。またまた2時間コース。
この日も当たりで技術が良い。

マッサージに行ったため少し遅めになったがこの日の夕食は韓国料理店に行きプルコギを食べる。
日本で食べるプルコギと少し違いこの店のプルコギは焼き肉と鍋のあいのこのようだ。

10月19日 (5日目)

7時にホテルを出発し9時15分の飛行機で日本に帰る。