BBQ等のアウトドア料理をするとき、寒いとき、灯りが欲しいとき…。
人間の生活に欠かせない、様々なシーンで活躍するアイテムです。
グリル・バーナー
のマメ知識
ガソリンツーバーナーの使い方
ポンピングという作業が必要になるけれど、LPガスに比べて経済的で、寒冷地でも安定した高火力が得られるガソリンツーバーナー。本格的にアウトドアクッキングを楽しむ人から、圧倒的に支持されています。慣れてしまえばとっても簡単で便利ですが、初めは少し使い方に戸惑うかも…。
ガソリンツーバーナーを使いこなすための正しい使い方をご紹介します。
※ポンピングについては『ガソリンランタンの使い方』を参考にしてください。
STEP1
「燃料バルブ」と「ポンプノブ」がOFFになっていることを確認して、水平な場所に燃料タンクを置きます。
ポンピングによって加圧できる空間が残るように、燃料タンクにホワイトガソリンを8分目ほど給油します(入れ過ぎるとポンピングができなくなります)。入れ終えたら燃料キャップをしっかり閉めます。
ポンプノブがOFF(時計回りいっぱい)になっていることを確認[A]。燃料タンクにホワイトガソリンを8分目ほど入れます[B]。
STEP2
「燃料バルブ」をOFFにしたまま、「ポンプノブ」を左(反時計回り)に2回転させ、ノブの穴を親指で押さえてポンピングします。回数の目安は100~150回。
ポンピングは、しっかりと下までストロークさせしましょう。「スーパーポンピング」を使うと楽に行えます。ポンピングが終わったら、ノブを最後まで押し込み、右いっぱいまで回しておきます。
STEP3
燃料タンクに付いているジェネレーターの先端を、本体のミキシング部の穴に合わせ、タンクをしっかりとセットします。このとき、本体左側についているサブバーナーの燃料バルブが閉じているかどうか確認しておきましょう。
STEP4
「点火レバー」(燃料バルブの後ろにあるレバー)を上向きにして[A]ライターなどの火をバーナーに近づけ、「燃料バルブ」を左に少しまわして点火します[B]。
点火後、さらに追加ポンピングを行うと火力が安定します。不完全燃焼を防ぐためにも、この作業は行っておきましょう。
STEP5
バーナーの炎が安定したら「点火レバー」を下向きにします。火力調節は「燃料バルブ」で行います。数時間使うと火力が落ちてきますが、これは燃料が減ってタンク内の圧力が下がるためです。こんなときは、再度ポンピングを行って、火力を安定させましょう。
点火直後にメラメラと赤い炎が出ることがありますが、これはジェネレーターを通る燃料が液状のまま噴出されてしまうときに起こります。この状態で鍋などを置くとススだらけになってしまいますので、炎が赤から青になって安定してから使用してください。
通常であれば、ジェネレーターが温められるにつれ炎は安定してきますが、いつまでも炎が赤い場合はポンピングが不足していると考えられますので、再度追加ポンピングを行なってください。
左側にあるバーナーを「サブバーナー」といい、燃料バルブは本体の左側に付いています。このツマミを左にまわすと、サブバーナーに点火ができるようになります。
サブバーナーを点火する際は、右側の「メインバーナー」を燃焼させておく必要があります。また、サブバーナーの点火はメインバーナーの火力が安定してから行いましょう。
ツーバーナーのフタを兼ねている風防は、簡単に取り外すことができます。
風防に当たってうまく置けなかった大鍋やダッチオーブンも、風防を外せばきちんと置けるようになり、中華鍋などアオリが必要な炒め物料理もぐっと楽になります。
風防を外すことで、メンテナンスも楽に行えますので覚えておくと便利です。
LPガスツーバーナーの使い方
STEP1
まずは、本体裏側に収納されているスタンドを引き起こして立てる。
フタを開け、左右の風防を上げて広げ、 クリップを本体側面の差込穴に差して固定する。グレートを上下反転させる。
STEP2
器具栓ツマミが閉じていること、本体下部のカートリッジ接合部にあるOリングに損傷のないことを確認。接続部分に対して垂直にガス容器を固定する。
STEP3
器具栓ツマミを左方向へ、カチッと音がするまで回し、点火。
火力調節は、ツマミを右に回すと火力が弱まり、左へ回すと火力が強まる。
あると便利なプラスアイテム
バーナーライト
バーナーライトとは、夜間のアウトドア・クッキングをサポートするライトのこと。
最小限の明かりで夜の雰囲気を楽しむのもアウトドアの醍醐味ですが、やはり手元が暗いと作業はしにくいもの。手元だけは明るく照らしたい、そんなリクエストに答えたバーナー専用のライトがあります。
コールマンなら、耐熱樹脂製のボディ、マグネット式で本体に簡単に取り付けられる、ツーバーナーライトがおすすめです。
マルチスタンド
マルチスタンドとは、バーナーやクーラーを乗せてマルチに利用できるスタンドのこと。
開いてバーをはさむだけなので、簡単にセッティングでき、たたむととてもコンパクトになります。
バーナーやクーラーなどのアイテムばかりでなく、スタンド2つを並べた上に、天板を乗せれば簡易テーブルができあがります。1つ車に積んでおいて、損はありません。
特に注意する事
日中バーナーを使用していると、炎が見えにくい場合があります。確認しようとして顔を近づけたり、持ち運ぼうとしてシングルバーナーを手でつかんだりして火傷するケースが少なくありません。
火がついているかどうかは目で確認するのではなく、燃料バルブや火力調節レバーのON/OFFで確かめましょう。
直火(地面に直接)焚き火はNG
焚き火はキャンプの楽しみのひとつですが、直火(地面での焚き火)を禁止しているところも多いのです。理由は熱により地中にいるバクテリアが死滅し、いわゆる「痩せた土」になってしまうため。
焚火する場合は、バーベキュー用コンロを流用するなどして、その工夫も楽しんでみるといいでしょう。キャンプ場によっては、焚火のための道具をレンタルしているところもあります。
直火OKの場所でも、握りこぶし大の石を敷いてから鉄板をのせて焚火すれば、ダメージを軽減できます。
バーベキューグリルの基礎知識
デイキャンプの定番といえばバーベキューですが、そのバーベキューを楽しむためのグリルについて、基本的なことをご紹介しておきます。
グリルの燃料は、大きく分けるとガスタイプと炭タイプに分けられます。
ガスタイプの魅力は何と言っても着火の容易さでしょう。炭火をおこす手間に比べれば、カートリッジを装填してスイッチ をひねるだけという手軽さは絶対な魅力です。しかも炭のように使用後の灰が残らないので、 後始末が簡単なのもガスタイプの優れている点です。
炭タイプは火おこしに手間がかかるものの、お肉や野菜を美味しく焼き上げてくれるのが最大の魅力です。なぜ炭火で焼くと美味しいのかというと、炭が発するまろやかな炎と温度がタンパク質の分解を防ぎ、肉の旨みを増すアミノ酸を作るからです。さらに遠赤外線が食欲を増進させるグルタミン酸を増加させてくれるのも大きな要素のひとつです。
燃料の次にポイントとなるのが、網とグリル。 網はお肉の脂分を下に落として肉の旨みを引き 立たせてくれます。グリルも脂分を落とすように溝が切られたタイプなら、網に近い効果が期待できるようです。
一方や焼きソバのような炒めものには、グリルパン(グリドル)のような平たいタイプが必要になります。自分の好みに応じてガスか炭か、網かグリルかを使い分けてください。