フォックスアンブレラズのこだわり
  • ハンドメイドへのこだわり
  • フォックスアンブレラズ(以下、フォックス)の最大の魅力は、1868年の設立以来続けられている職人によるハンドメイドが生み出す佇まい。現在では多くのメーカーで機械による生産を行っていますが、フォックスの求める品質に達するためには手作業が欠かせません。フォックスの傘にはモデルによって70〜100の作業工程が存在しますが、それらのほとんどが職人による手作業です。例えば傘をまとめる玉留めは、ニッケルプレートを職人が手で曲げていき、同様に研磨を施します。 傘の顔とも言えるハンドル部分は、一本ずつバーナーを当てながらゆっくりと素材に適した曲線に仕上げていきます。現在のイギリス国内でこのハンドルを作るのに十分なスキルを持った職人は、フォックスに勤めている二人しかいないだろうと言われています。これらの技術を次世代に繋げるため、長い年月をかけてスタッフ一人一人を育てあげ創業以来のハンドメイドの伝統技術を守ってきました。
  • シルエットへのこだわり
  • フォックスは細巻傘の代名詞と言われていますが、なぜ細巻傘が誕生したのか。雨傘の歴史は1750年頃から始まり、当時はステッキとしての役割に比重がおかれ、傘はステータスシンボルの一つでした。特にフォックスが創業したシティは世界屈指の金融街であるため、スーツや山高帽の紳士が多く、見た目の調和から細くスッキリとしたシルエットの傘の需要がとても多かったのです。しかし、当時の傘は細く巻くのにも技術が必要で傘を巻くだけの専門職人までいたほどです。こうした時代背景の中フォックスが開発した「職人がいなくても自分で細く巻ける傘」はとても革新的で大変な評判となり、現代でも完璧なシルエットで人々を魅了し続けています。
  • フレームへのこだわり
  • 当時の傘は鯨の骨を使用しており無骨で重みもあったため「如何に傘を細く巻くか」というのはフォックスの創業以前からの英国紳士たちの課題でした。しかし、1880年代にサミュエル・フォックスによってU字鋼メタルフレームが開発されたことでその状況は一変します。軽量で細いフレームをシャフトや親骨に使用する事により、細身のシルエットが実現出来るようになったのです。このU字鋼フレームは傘の世界基準となり、今日では12本骨や16本骨などの傘も生まれていますが、フォックスでは強度・軽量化に加えブランドの象徴となる細巻の全てがバランス良く収まる8本骨を採用し続けています。細巻には欠かせないフォックスの心臓部ともいえるフレームは、開いた時の美しさも見事です。



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