創業当時の品質に関する弊社からの問い合わせに対しての仕入先の回答
(100%ピュアでナチュラル、化学肥料が使われていないということが書かれています。)
補足
当店のオイルは生産の過程で一切の化学肥料や農薬を使用していない100%ピュアのものです。
しかし、ホームページ上では販売に際して、オーガニックという言葉を用いてはおりません。オーストラリアのオーガニック基準は非常に厳しく、公害などのある国(自動車などの排気ガス公害を含む)で生産された時点でオーガニック認定は受けられません。よってオーガニック精油の生産はそういった公害のほとんどない僻地で行われていることが多く、国際的な基準などが存在しないことが多いのです。当店は基準が不明確であるにも関わらず販売に際して当店自身をオーガニックサプライヤーとは呼びません。また、当店はオーガニック製品でもない商品をオーガニックと偽り販売する様な存在にはなりたくはありません。
仕入先の品質管理体制について
内容について
この文書は当店が仕入先を選定するにあたり、仕入先に対して品質管理方法についての問い合わせをした際に得た回答を日本語訳したものです。
はじめに
当社は今年で設立17年目を迎えるオーストラリア大手精油商社です。
当社においての品質管理は外部業者ではなく、社内常駐の品質管理者によって行われています。また、ISO9004(国際品質規格-農業カテゴリー)の取得の自社オーガニックファームをオーストラリア国内に保有しています。オーストラリア国外からの輸入の場合は、下記のテストを各専門家が行うことによって化学薬品や農薬が使用されていないことを一つ一つの精油全てに品質管理ナンバーを与え、テストし、合格したものだけが、製品として出荷されます。
下記の9種類のテストを各専門家が重ねることによって、精油の物理的で科学的な数値を徹底的に調べることをしています。社内の化学者とアロマ専門家の間のこういった形での結合は、これらの厳しいテストに合格しない精油を全て廃棄することを確実なものにしています。また、当社の実験室を訪問して、品質管理システムを我々のクライアントに公開することをしています。
GLC(ガス・クロマトグラフィーテスト)
精油をテストするのに最も高度な方法の1つです。ガス・クロマトグラフィーテストは化学薬品や農薬、その他人工合成物などの不純物を確実に見つけることができます。
製品出荷前には、精油全てにバッチナンバー与えられ、この分析評価に合格していなければなりません。このようにして最終段階では、コンピュータや積分器、炎電離検知器・炎イオン化装置検知器など様々な精密な装置を駆使して細かな成分の分析がなされ、最後に残ったものだけが製品化されるのです。
目視と香りテスト
人間の五感によるテストは最も基本的で初期段階で行われるテストです。 精油の半透明性、色、粘着性、溶解度、および香りは、品質を維持するために最も大切でテストの基本です。
比重テスト
成分表の中の指針でもある比重は水の密度で物質の密度を割った数値です。 水には1グラム立方センチメートルの密度があり、分母と分子の単位が同じなので、単位は消え、比重は物質の密度と同じ数値になります。このテストは精油の成分により比重が異なるため、純粋性の基準となります。
屈折率テスト
精油を真空状態に置き、光を透過させた際の速度と透明な標本に光を透過させた際の速度との比率。 屈折率は光が通っている液体(精油)の物理構造によって関わってきます。光を通すことによって、物質内の異物を特定することができます。屈折率が高ければ高いほど分散の量がより大きく、物質の品質が高いということになります。
酸価テスト
このテストは脂肪に含まれる遊離酸の量を中和するために必要な水酸化カリウムをミリグラム換算で計ったものです。このテストで物質の変質が測定できます。新鮮なものそうでないものを計る基準となります。
ヒドロキシル価テスト
有機物質の中に分類される水酸基(一価OH)の測定です。
ヨウ素価テスト
オイルの非飽和度の基準です。低ヨウ素価は高度の飽和を表します。
鹸化価テスト
鹸化価は明確な量のサンプルを鹸化させるのに必要なアルカリの量です。 ミリグラムの水酸化カリウム(KOH)の数が、サンプルの1グラムを鹸化させるのに必要な数値で示されます。
ヘビーメタルテスト
鉛、水銀、および砒素などの重金属が含まれていないことをテストします。
動物実験について
当店の仕入先は動物実験を一切行っておりません。