浅野屋丁稚塾 番頭への道 「その53 黒の紋付袴は何時着るの?」
男性の第一礼装の黒紋付
黒の羽二重の五つ紋の着物と羽織そして袴を合わせて着用します。
これって何時着るか解りますか?
思い当たるのが結婚式の新郎を務める時ですね。
あくまで黒の羽二重と仙台平の袴が基本です。
でも、最近は貸衣装にされ、しかも、華やかな色目の着物や金襴の袴を
身に付けた新郎の姿をお見受することが多くなりました。
めったに着るものではないから、会場が華やぐから・・・といった理由
からなのでしょうが、このきんきんの紋付だと他にはなかなか着るのに根性が要ります。
やっぱり、黒が凛々しくていいと私は思うのですが・・・
で、呉服屋だから言うのではないのですが男性も第一礼装として黒紋付を
自前で揃えておいて頂きたいと思うんですネ
何時着るの?
「神社の祭礼の役員を務めることになった時」←これって非日常?
私は、春祭りで地元の町内が所有する山車の巡行の先導として今年着ました。
陽気が良い、日差しの強い日でしたので単衣に仕立てた祖父から譲り受けた
黒紋付を2日間着ていました。これに袖を通すのは3度目。
晴れの着物ですから、そして単衣ですから3回着る機会に恵まれたこと
だけでも上等です。なかなかの心地良い緊張感でした。
飛騨の高山では呉服屋でなくても、その家の長男が一人前の年頃になると
黒紋付を新調する習慣があるそうです。
さすがですネ
黒紋付が板に付く一人前を目指しましょう
頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!
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