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浅野屋丁稚塾
番頭への道「その31 暗記もの」 

今回は、単純だけど頭に叩き込んでおかなければならないこと!

そうです!丸暗記もの

そう言えば学生の頃にやりませんでしたか?

 祇園精舎の鐘の声・・・とか
 行く川の流れは絶えずして・・・とか

あれと一緒です。


・・・で、丸暗記する言葉は
  1. 胴裏・八掛・仕立て代
  2. 衿裏・背伏せ・仕立て代
  3. 半衿・衿芯・胴裏・仕立て代
などなど

これは、明細を書く時に必要な表地に対する付属・付帯加工の項目になります。

1.は、袷の着物の場合 2は、単衣の着物 3は袷の長襦袢 

そのそれぞれに価格がくっ付いてきます。
実店舗ですと胴裏が3種類・八掛けは4種類・仕立て代は留袖・訪問着 振袖・小紋・紬・・・袷・単衣・・などで価格がそれぞれ異なります。

また、紋を入れるかどうか、抜き紋か縫い紋か・・・ガード加工をどうするか?

留袖の場合は下着にするか比翼にするか?素材は正絹かポリ素材か?

どのグレードの裏地と仕立てを合わせるかは、お客様のご要望・表地の 価格帯でバランスの取れるものをご提案することが多くなります。

裏地・加工代の価格もそれぞれ丸暗記です。

ですから、明細はスラスラ書けなければなりません。

また、「仕立てたら一体いくらになるの?」と尋ねられた時、電卓片手に チョチョイのチョイと見積もりも弾けなければなりません。

その時、頭の中では例の丸暗記の呪文がクルクル廻っている訳です。

「春は曙、ようよう白くなり行く山際・・・・・」てな具合に でも、呉服屋の場合、最初の20文字ぐらいマデで充分ですが・・・

頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!


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