浅野屋丁稚塾 番頭への道「その28 娘が二十歳」
この時期は、振袖がよく目に付きます。
当店でも、お正月と成人式には振袖の着付けを承るお嬢ちゃんたちで
店内も華やぎます。
振袖姿で見違えてしまうお嬢ちゃんたちを頼もしくも見守るお母さん
送迎のために照れくさそうに待っているお父さん
ほほえましい光景が何度も見受けられます。
振袖は華美になり過ぎて・・・とか、あまり着ないしね・・・とか
おっしゃる向きもございますが、振袖姿のお嬢ちゃんを囲むご家族の
姿を拝見させて頂くに付け、やっぱり良いもんだな・・と再確認です。
特に、印象に残るのがお父さんの姿
お嬢ちゃんの着付けの間中、駐車場の車の中で待っていらっしゃいます。
暖かい店の中にお入りになって・・とお声掛けをするのですが、「いいです」と・・・
呉服屋に入るのが照れくさそうです。
でも、「着付けできましたよ」とお伝えすると何人かのお父さんは
お嬢ちゃんの振袖姿を見に店の中にはじめて入っていらっしゃいます。
そのお嬢ちゃんを見る眼差しが嬉しそうで又ほほえましくて、振袖
奮発して良かったなぁ と思われているのが伝わってきます。
単に着物をお買上いただくだけでなく、そんな微笑ましいシーンに
たち合せていただけることや、お手伝いをさせていただけることが
呉服屋にとって至福の刻です。
頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!
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