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浅野屋丁稚塾
番頭への道「その25 雪と外商」

前回は「裄と後巾」の意外な関係のお話でしたが、今回は「雪と外商」 これも、一見「何のことやら・・・」と思われるでしょうネ

雪が降ると、猫がコタツで丸くなるように、外へのお出掛けが少し億劫になりますよネ

そんなタイミングを見計らって、お得意様のところにオススメの反物や 帯を持って出掛けます。長靴履いて・・・

普段はお店で買い物して頂くお客様のところにご注文も受けていない のに、お邪魔するわけです。

「こんな日に、わざわざ来てくれたのだから・・・・」とお客様の 心理が働きます。

「出掛けなくても、自宅でしかも、似合いそうなものばかりの中から 選べる」とも、思っていただける。

「外は雪景色で何か風情があるし、特別の日なのかも・・・
 きっと、これも何かの縁 この着物が気に入ったのも出逢いなんだわ」

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「ありがとうございます。キチッと仕立ててお届けいたします!ハイ!」
 と、相成ります。

ところが、ここまで行くのが結構長い道のりなんです。

お客様に自分のお見立てがいいと納得しておいて貰わなければなりません。

当然、お客様の柄の好みも、今までに買ってもらった着物や帯の色柄も 頭に入っていなければなりません。そして、懐具合(ご予算)も・・・

そこには、気心の知れているという呉服屋とお得意様との間に共通の 空気が存在します。

外は、雪・・・

ネットショッピングもある意味、同じような所があるかも知れませんネ

外は、雪・・・・・・今日は一日ネット三昧!

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頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!! 


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