vol.10 令和系「やわモチ」パンプスにうっとり

藤原 綾さんフリーエディター/ライター
藤原 綾さん

フリーエディター/ライター。
出版社での女性誌編集部を経て、2007年にフリーの編集者として独立。
以後、『sweet』や『SPRiNG』などの女性誌、コレクションブランドからストリートブランドのムック本や
カタログのビジュアル制作を手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。手掛けた作品は数百冊に及ぶ。

履き心地の良さを求めていつしかパンプスジプシーに

昔、出版社に入る前、かなり硬い企業に2年ほど勤めていました。外部の人と会うわけでもないのにスーツを着なければならなかったのですが、いわゆる膝丈スカートの野暮ったいセットアップが嫌で、私はいつもパンツスーツでした。
パンツスーツの場合、よっぽどスタイルが良ければいいかもしれませんが、私はいわゆるただの日本人体型。ヒールをはかないとバランスが悪く、当時は毎日パンプスをはいていました。

今と違って、楽ちんな靴はデザインがイマイチで、洒落た靴ははき心地がそこまで考えられていない時代。まだ若いこともあってデザインを優先させた私は、レザーの重さや靴擦れに耐えながら、パンツスーツ生活を送っていたのでした。
ヒールは6.5cm以内、甲が高く幅が広いもの、でもおしゃれ……自分の足に合う靴を探してパンプスジプシーに陥り、妥協して買っては、痛くて失敗の繰り返し。
イタリア製のパンプスを見ておしゃれ心を射抜かれても、日本人の足の形と違うのでとてもじゃないけど痛くてはけないのでした。

一方で、昔、厚底サンダルを出していたようなギャルブランドのパンプスは、試着したときすごくはきやすかったことを覚えています。あの厚底ブーツを経て、転ばない、疲れない、でも可愛い靴を考えたのかもしれません。
ただ、残念ながら、やっぱり見た目の安っぽさは否めないし、デザインも奇抜で、オフィスに履いていくには気が引けました。スーツは繰り返し着ることを考えると、それなりにいいものを買っておいたほうがいい。でも、履きやすさで選ぶと足元とのバランスが悪い。
当時は、しょっちゅう靴擦れを起こして、仕事中こっそりパンプスを脱ぎ捨てていました。

履き心地の良さを求めていつしかパンプスジプシーにbild:garann, flickr.com, CC BY-SA 2.0

その反動もあって、転職してからはすっかりヒールを履かなくなってしまいました。
最初はヒールのない靴に慣れなかったものの、あまりの楽ちんっぷりに抗えず……。
カジュアルな日はスニーカー、フォーマルな日はドレスシューズが中心となっていき、ヒールを履いてもプラットフォーム。友達の結婚式で、たまにヒールを履くとマメが潰れて、もう二度とヒールなんて履くものかと固く心に誓うのでした。

おしゃれ好きのワードローブにパンプスはなくてはならない存在

でも! スタイリングを考えたら、パンプスを合わせたい日はたくさんあります。

たとえば、メンズライクなオールインワン。これに直球でスニーカーを合わせてももちろんいいのですが、パンプスを合わせてアクセをじゃらじゃらつけても可愛いですよね。
この時期、楽ちんなスウェットも、大人が着るならやっぱりスニーカーだとラフすぎる。パンプスを合わせるだけで、コーデ全体がぐっと上品に見えてきます。

高さがあればいいというわけではなくて、ヒールによって印象も変わります。私が好きなプラットフォームは、楽だけどどうしても重心が足元に。ヒールが独立していたほうが、抜け感が出てフェミニンなニュアンスを加えることができます。
ふわっとしたワンピースの優しい雰囲気を壊さないようにするときは、ヒールは細めをセレクト。
落ち感のあるワイドパンツは、ボリューム感をいかしたチャンキーヒールがお似合い。
ヒールの形でもちょっとした印象が変わります。

そして何より、ヒールを履くとスタイルがよく見えるのは事実です。
スキニーやレギパン など、タイトなボトムを履くときは、その延長で華奢なパンプスを選ぶと、脚長効果大。もちろん、スカートをはいてふくらはぎが見えるときは、少し筋肉が引き締まるので細く見えます。

ちなみに先日、23歳の美容師アシスタントの子と話したのですが、仕事中も一日中パンプスを履いているとのこと。背筋がぴんと伸びて、やる気スイッチが入るんだそう……。
リモートも進んで、なんなら猫背になってきた私には耳が痛いお話です。
実際、ジャケットやドレスなど、フォーマルな服を着れば所作も美しく、ラフな服を着れば行動もゆるゆるしてしまうもの。

とにもかくにも、パンプスを履かないことで、スタイリングの幅が狭まってしまうので、スニーカーばかりはいているカジュアル派も一足はご用意を。
そして、毎日オフィスに通っている人は、できるだけ歩きやすくて、疲れにくく、フォーマル感とおしゃれ感を両立しているものを見つけましょう。
そんな中、ちょうどいいパンプスを発見いたしましたー! その名もtodosの「やわモチパンプス」です♪

だって、靴だもの。歩きやすいのは最低条件!

最近、世の中の女性がフラットシューズやスニーカーばかり履くようになったのは、やっぱりパンプスを履いていて、靴擦れで痛くなったり、長時間歩いていて疲れたり、足の皮膚が厚くなったりと、苦い思い出があるからだと思うんですよね。
靴本来の目的を忘れたらあかーん! ということで、「歩きやすい」ことは大前提。
だから、このネーミング「やわモチパンプス」って気になりません?

このパンプス、なんと50万人が購入したというお化け商品!
リピーター続出、大人買い続出、ランキング1位叩きだしまくりには、もちろん理由があります。

まず、痛くなるポイントのかかと。
ここには「やわモチかかとクッション」なる、ボリュームがあるクッションが入っているので、かかとの擦れをガード。しかもフィット力が高まるので、脱げにくくなるというメリットも。わざわざ靴擦れ防止パッドを買わなくても、もう付いてるっていう……素晴らすぃ!

やわもちクッション

インソールも、もちもちとした弾力のある立体的な作りになっていて、偏平足の人でも足の裏になじんで、疲れにくい仕様に。かかとと足の裏のクッションで、ふかふかと包まれている感触が味わえます。これぞ、「やわモチパンプス」たる所以。

オリジナルの立体ソール

パンプスは、わざわざ裏張りをしないといけないものが多い中、これはソールにきちんと凹凸がほどこしてあるので、裏張りの必要はなし。一歩一歩、地面をとらえるのですべりにくい効果もあります。これなら遅刻しそうな朝でも走れそう!

安心の滑り止め

履き口は、快適さを計算した浅めのラウンドとVカットの2種類。ラウンドは柔らかく、Vカットは少しきりっとした印象になります。私は外反母趾気味なのですが、指の付け根に負担がかかりづらくなる&素材が柔らかいので、痛みは感じませんでした。
しかも、指がギリギリ見えないキワッキワのカッティングも好み。足をキレイに見せることも考えているのがわかります。

痛みを減らすこだわりカット

よーし! 履き心地のよさはわかった! 合格!
次は、デザインチェーック!

リピーターの多さは満足度の高さのバロメーター

皆さん、スタメンシューズって何足くらいありますか?
私は、靴箱にはぎっしり靴が入っているものの、しょっちゅう履く靴と言われると、それぞれの季節で2~3足ずつくらいな気がします。
どれもベーシックで、シンプルで、合わせる服を選ばないのが特徴です。

この「やわモチパンプス」も、ご覧の通りのプレーン加減で、定番シューズになることは必至。
しかも、ハイブランドにもありそうな、上から見たときも横から見たときも優美なフォルムで、一見すると実用的な雰囲気はありません。でも、実は中にはクッションが仕込まれていて、おしゃれに我慢をさせないという令和系パンプスなわけです。

ヒールの高さも3.5cmと6.5cmの2種類。ここで奇しくも、私が会社員時代にパンプスを選ぶルールのひとつにしていた「6.5cm以下」と合致するのでありました。どっちもいける!
この6.5cmというのは、私がパンプスジプシー時代に、たくさん試着したり購入したりした結果、足が痛くならない高さの上限が6.5cmだったんですね。人によって違うと思いますが、当時ベストと言われていた8cmヒールは出勤だけで疲れました。

リピーターの多さは満足度の高さのバロメーター

そして、私が強く推したいのは、このカラバリ!
普段、いろいろなアパレルの方とお仕事をさせていただくのですが、最近、売れる色だけを発売するところが増えているように感じます。ベーシックな使える色しか作らないなんて、そんな寂しい話あります? アパレルなんて遊び心があってナンボじゃないですか。マーケティング、はんたーい!

そんな中、このtodosさん。
とんでもないカラバリを出しています(笑)。会議で「この2色、似ているからどちらか1色にしよう」なんて意見が出ないのが素敵。
ここまで色数を出すということは、履き心地に相当自信がないとできないと思います。その上、サイズも21.5~26.0cmまで揃える徹底っぷり。ひとりとして取り残さないサイズ展開は圧巻です。
しかも、驚きの1,990円……うそーん。「知恵代」を入れてませんね、これ。
この色数で大人買いできるとなると、選ぶ楽しみが出てきます。1色は定番を買って、もう1色はアクセントカラーを選んでみようと、ファッションにポジティブな要素が加わるのもポイント高め。

リピーターの多さは満足度の高さのバロメーター

ちなみに、リピーターがいるかどうかは、ネットショッピングの大きな判断材料です。世の中にこれだけ商品があって、トレンドも変わっていく中で、もう一度買ってみようと思えるパンプスってなかなかなくないですか?
お試しでも買えるプライスなので、まずは定番色から選んでみて、その履き心地の虜になったら、次は冒険色を。働く女性の強い味方「やわモチパンプス」、スタメンシューズとして大大大活躍してくれると思います!

トドス 6.5cm ヒール プレーン パンプス
6.5cm ヒール プレーン パンプス 詳細をみる
トドス 3.5cm ヒール プレーン パンプス
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