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RUNNING看板

2022.9.21

ランニングシーズン到来、おすすめランニングギア

佐藤 誠二朗さんメンズファッション誌
「smart」元編集長
佐藤 誠二朗さん

メンズ雑誌「smart」をはじめ、これまで多数の編集・著作物を手掛けている佐藤さん。
2018年11月には「ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新」が発売
こちらを本屋で見かけて読まれた方もいるのでは!?
そんな佐藤さんが当店の取り扱いアイテムをコラムで熱く語ってくれるコーナーです!
実はあまり知られていないブランドの歴史などもこれを見れば知ることができるかも!?

アディダスの超ハイスペックシューズ

暑い暑い夏が終わり、心地よい涼風が吹くようになると……。
走り出したくなりませんか?
そうです、ランニングシーズンの到来です!

現在の日本のランニングブームは、3万人以上の市民が参加する大規模大会として2007年にはじまった、東京マラソンがきっかけと言われています。
東京マラソンの大成功以降、大阪、名古屋、福岡、神戸、京都、北九州、熊本、姫路、奈良、横浜、金沢などの地方都市でも、1万人以上が参加する都市型マラソン大会が盛況となり、ランニングの魅力にハマる人が増殖していきました。

東京マラソン
photo:Nicki Dugan Pogue

2020年以降のコロナ禍でも、人と距離を保ちながら自分のペースで楽しめるランニングに没頭する人がますます増加。このブームはまだまだ収まる気配がありません。

今回はそんなランニングにおすすめの、最新ギアをご紹介したいと思います。

はじめに2大ブランドであるアディダスとナイキから、必須アイテムのシューズをピックアップしました。

アディダスの「アディゼロ プライム X」は、脅威的なハイスペックシューズです。
アディゼロとはアディダスの本格ランニングシューズのシリーズ名ですが、その中でもこのプライムXは、“世界陸連の規定を度外視したウルトラ級のハイテクランニングシューズ”として話題になっています。
アディダスが長年にわたって追求してきた最高水準のテクノロジーを惜しみなく搭載しているこのプライムX、あまりにも高性能すぎるため、マラソンや駅伝などの公式レースでは着用できないコンセプトモデルなのです。

【アディダスオリジナルス アディゼロ プライム X】

例えば、世界陸連の規定では、ランニングシューズのソールの厚さは「40mm以内」とされているのに、プライム Xのソールは厚さ50mmもあります。
ほかにも世界陸連の規定に抵触するスペックがいくつか搭載されているプライム Xは、裏を返せば、ランナーにとってめちゃくちゃ有利で、最高のパフォーマンスを引き出してくれる夢のようなシューズであるということになります。

公式競技会に出場するような選手にはおすすめできませんが、趣味としてランニングを楽しんでいる人は、この“世界最高水準のハイスペック”を味わってみたいと思いません?

アディダスの本格ランニングシューズシリーズ、アディゼロからもう一足。
初心者から本格派まで幅広く支持されている、“スピード系”厚底カーボンシューズ「アディゼロ アディオスPRO2.0」をご紹介します。
世界陸連規定ギリギリの39.5mmという分厚いソールには、アディダスが独自開発したミッドソールが仕込まれていて、非常に強い反発力とクッション性を兼備しています。
また、前足部に仕込まれた5本のカーボンスティックは、蹴るたびに足をグインと前へ押し出すような、強い推進力を持っています。
とにかく速さを追求したいという体育会系ランナーには、是非ともおすすめしたいモデルなのです。

【アディダスオリジナルス アディゼロ アディオス PRO 2.0】
【アディダスオリジナルス アディゼロ アディオス PRO 2】

ナイキの高コスパシューズ

ナイキ タンジュン
photo:Danny Lopez

本格ランニングシューズといえば、ナイキも忘れてはいけません。
ナイキで一押しのランニングシューズは、「エア ズーム ペガサス38」です。
ペガサスとは、1983年に初登場したナイキのランニングシューズのシリーズ名で、2021年に発売されたこのペガサス38は、1983年の初代から数えて38代目のペガサスという意味。
初心者ランナーからシリアスランナーまでカバーするランニングシューズの開発に長年勤しんできたナイキが、38年かけて到達したテクノロジーが満載されているモデルなのです。

【ナイキ エア ズーム ペガサス 38】

続いて、初心者向けモデルを2点ご紹介します。
まずはナイキ「ダウンシフター12」。
値段も手頃なエントリーモデルながら、 サポート性に優れたフィット感と安定した履き心地を実現した、コスパの良いランニングシューズです。
軽量で扱いやすいので、本格的なランニングだけではなく、ジムでのワークアウトやタウンユースにも使える汎用性の高い一足です。

【ナイキ ダウンシフター 12】

そして、数あるナイキのランニングシューズの中でもとりわけ手頃な価格な「タンジュン」もおすすめです。
日本語の「単純」に由来したその名のとおり、一昔前のもののようなシンプルなランニングシューズを作ろうというコンセプトが反映されたモデルです。
80年代のランニングシューズを思わせるレトロな雰囲気が支持され、ファッションアイテムとしても人気の高いモデルですが、ナイキテクノロジーが反映された必要最低限のスポーツ性能をキープしているので、ランニングシーンでもしっかり使うことができます。

【ナイキ タンジュン】

アンダーアーマーのウェア

いまの日本のランニングブームは、2007年におこなわれた東京マラソンを契機に広まったと前述しましたが、もっと長い目で、しかも視野を世界に広げてみると、現代に続くランニングというスポーツカルチャーは、1970年代のアメリカからはじまったと見ていいようです。

そのきっかけは一冊の本でした。
1977年にアメリカで発行された『The Complete Book of Running』という本がベストセラーとなり、ランナー人口が一気に増殖したのです。
1970年から開催されている市民参加型のニューヨークシティマラソンも、それまで100人程度だった一般参加者が、この本の発売以降は桁違いに増えたといいます。

The Complete Book of Running

もともと健康志向の強かった西海岸のカリフォルニアでも、同時期にジョギング・ランニングブームが巻き起こります。
当地では、マラソン大会に出場して好成績を残すより、自身の健康のために走りたいと思う人がブームの中心となりました。
そして、走ることはおしゃれな行為だと認識されるようになり、ランニングファッションも充実していったそうです。
そうしたアメリカ発のランニングブームは、その後、日本を含む世界各国に広がっていきました。

それから幾星霜。
現代日本のランナーも人それぞれ、思い思いにランニングファッションを楽しんでいます。

シューズに続いてランニングに最適なウェアを紹介したいのですが、今回はアンダーアーマーからピックアップしていきましょう。
アンダーアーマーは、現在もCEOを務めるケビン・プランクという人が1996年に創業した、アメリカ・メリーランド州ボルチモアに本社を置くスポーツブランドです。
スポーツブランドとしては比較的後発組ながら、アンダーアーマーは今やアメリカ国内から北米・南米、ヨーロッパ、アジアと世界中に拠点を持つグローバルな大企業になっています。

アンダーアーマーといえば、肌にピッタリとフィットする、保温性や吸湿速乾性に優れたアンダーシャツが有名ですが、そのほかにも様々な高機能ウェアが揃っています。
アンダーアーマーの高機能ウェアなら、ゴワゴワと分厚く重ね着する必要もないので、スマートなランニングコーデが実現できるのです

初心者におすすめの4点セット

アンダーアーマーのウェアでコーディネートするなら、まずはインナーとして、ともに吸汗速乾性と通気性に優れた「ヒートギア アーマー コンプ モック ロングスリーブ」や「ARMOUR LONG SLEEVE」がおすすめです。
着心地や保温性は違うので、両方とも揃えておき、その日の天候や体調によって選んでもいいのではないかと思います。

【アンダーアーマー ヒートギア アーマー コンプ モック ロングスリーブ】
【アンダーアーマー ARMOUR LONG SLEEVE】

その上にはTシャツ型の「VANISH SEAMLESS RUN S/S」か「スポーツスタイル レフトチェスト」を重ね着しましょう。
もちろん気温によっては、インナーを省いてもいいと思います。
また気分を変えたい日は、襟付きの「テック ポロシャツ」がおすすめです。

【アンダーアーマー VANISH SEAMLESS RUN S/S】
【アンダーアーマー スポーツスタイル レフトチェスト】
【アンダーアーマー テック ポロシャツ】

これから季節が進んで肌寒い日が増えてきたら、「ストリーカー 2.0 L/S」か「UAスポーツスタイル トリコットジャケット」、「アンストッパブル エッセンシャル トラック ジャケット」を羽織るようにしたいです。
そしてパンツは、速乾性に優れた素材で作られていて、リラックス感のあるゆったりシルエットが特徴の、「UAテック グラフィックショーツ」などいかがでしょうか。

【アンダーアーマー ストリーカー 2.0 L/S】
【アンダーアーマー UAスポーツスタイル トリコットジャケット】
【アンダーアーマー アンストッパブル エッセンシャル トラック ジャケット】
【アンダーアーマー UAテック グラフィックショーツ】

機能性が高いうえにおしゃれ感の強いアンダーアーマーのフルコーデなら、気分も上々でランニングを楽しむことができそうですね。

そしてウェアでもう一つおすすめしたいのが、オリジナルのランニングウェアです。
シンプルなつくりながら吸汗速乾性や通気性に優れたTシャツ、パンツ、ストレッチタイツ、そしてソックスという4点が、それぞれ驚きの低価格でラインナップされています。
これならフルで揃えても、懐に響かなくて安心ですね。

【オリジナルランニングTシャツ】
【オリジナルランニングショートパンツ】
【オリジナルランニングレギンス】
【オリジナルランニングソックス】

自信はないけれどまずはお試しでランニングをはじめたいという人や、逆にのめり込んでいるために毎日走っていて、ウェアの洗い替えの調達に苦労しているという人に激しくおすすめしたいウェアです。

さて、駆け足で紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
魅力的なランニングアイテムを見ているだけで、もう走りたくてうずうずしてきた人もいるのではないかと思います。

さあ、気持ちの良い秋の空気の中へ、飛び出しましょう!

ニューヨークシティマラソン2015
photo:Shinya Suzuki

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関連ブランド

  • アディダス
  • ナイキ
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