[1] 皮と革 鞣しとは?
 ▼ まず、天然皮革とは。
 天然皮革とは『本物の動物の皮』のことを指す。
 『天然皮革』とは、本物の動物の皮のことをいい、様々な製品に利用されている長い歴史を持った
 素材です。動物の種類によって皮の繊維構造は違い、同じ種類の動物でも成育状況、革へ加工する
 環境などでも品質が変化する奥深いものです。動物から生まれる天然素材であるため製品としての
 価値も高く、使いこむと様々な表情を見せてくれるところも素晴らしいです。
※ 皮から革へと変化させる、中間の加工作業 『鞣し』 については下の項目で説明します。
 ▼ 皮の鞣し(なめし)。
 鞣しの加工で、スキン『皮』から製品に使われる レザー『革』へ
 動物から剥ぎとった皮は、一般的にはそのままだと腐敗してしまったりする。腐敗を防ぎ、動物の
 皮膚の機能を活かしながら、皮を柔らかくして耐久性や安定性を加え、皮革として利用するために
 必要な作業を『鞣し』という。この『鞣し』加工を施すことにより、単に動物の皮膚だった「皮」から、
 製品に使われる 「革」へと変化する。
●上記で紹介した以外にも、動物の油脂で皮を鞣すことで、耐水性に優れた革に仕上げる 『油鞣し』 があります。
[2] 構造と部位について
 ▼ 皮の構造。
 革が丈夫なのは、皮が構造のそれぞれ違う 『3つの層』から成り立っているため。
 動物の皮の断面は、大別して構造の違う3つの層「表皮層」「真皮層」「皮下層」から成り立っています。
 皮膚の最も外側にある「表皮層」、その下にコラーゲンによって形づくられ、繊維が絡み合う層「真皮層」、
 その下に床面と結合している「皮下層」があります。

■ 『銀面』 と 『床面』

鞣し加工後、一般的に手に触れられる表面部分は 『銀面』 と呼び、原料となった動物のシボなどの
特徴が現われるほうで、基本はこちらが革の表側として使われます。
銀面とは逆に、革の裏面の毛羽立った部分を 『床面』 と呼び、スエードなどの起毛革は、この床面を
きれいに整え仕上げたものとなります。

 ▼ 革の部位。
 革の部位によって『特性』『強度』はそれぞれ異なる。
 革(レザー)は、自然素材の為、同じ一枚の革の中でも各部位によって、大きさや厚み、形状などが
 微妙に異なります。部位によって、それぞれ皮下組織の繊維(コラーゲン)の密度が違うので革の強度や
 耐久性にも差が現れ、動物の種類、性別、育った環境、年齢でも風合いなどが異なってきます。
 ここでは、一般的に多く使用されている「牛革」を例にして部位の特徴を説明します。


[3] 革素材となる動物たち
 ▼ 革の種類と特徴。
 鞣しの原料として使う革『原皮』となる動物の種類。
 鞣しの原料として使う皮を『原革』といい、哺乳類をはじめ、爬虫類、魚類など多様な動物の革が
 鞣されて『革』となります。ここでは、革素材となる代表的な動物たちをご紹介します。

◆ 哺乳類革の種類 ◆
◆ 爬虫類革の種類 ◆
◆ 鳥類革 ◆
◆ 魚類革 ◆
 ▼ 各動物革の表面。
 上の項目で紹介した、よく見かける牛革以外の動物革の表面をご紹介。一気に並べてみると違いがわかります。
 ※写真の革は一例(色、質感含め)であり、加工の工程で見た目が変わるものもございます。

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