◇レインウェアは登山の必需品。必ず用意しましょう。◇
雨の日の登山は滑りやすく危険ですので初心者の登山には向きません。
事前に天気予報を確認し、降水確率が高い場合は登山を中止するのが無難です。
しかし晴れだからと言って雨が降らないわけではありません。
山の天気は変わりやすいので、雨は常に降るものと考えレインウェアは必ず持っていきましょう。
レインウェアはザックや登山靴と同様に重要な登山用品なので、「雨具は予備に」と考えず、登山には必ず持って行く必要があります。
またレインウェアだけでなく、小型の折りたたみ傘などもあると便利です。
稜線や風が強い時に使用するのは危険ですが、遊歩道を歩いているときや休憩中に役立ちます。
登山のレインウェアは、ジャケットとパンツに分かれたタイプが適しています。
レインコートやザックの上からかぶる"ポンチョ"と呼ばれるものもありますが、風にあおられやすいので危険です。
またレインウェアは防風性も備え防寒着にもなりますので、休憩時にサッと取り出せて羽織れるジャケットタイプのものが適しています。
透湿性に優れたレインウェアを選ぼう
レインウェアは防水性の他に透湿性に優れたが素材を使用したものを選びましょう。
安く販売されているカッパには、防水性があっても透湿性がありません。
これを登山で着てしまうと衣服内の水蒸気を外に逃がすことができず汗だくになってしまいます。
その汗が風に冷やされると体力を消耗し、場合によっては低体温症にもなりかねませんので注意が必要です。
防水性と透湿性に優れた素材の代表はゴアテックスです。
高価でも優れたレインウェアを!
最後に欲を言えば軽量でコンパクトに収納できるレインウェアがおすすめです。
登山では必要な登山用品がたくさんあるので、なるべくなら一つ一つの重量を軽くしたいものです。
しかしこれだけのものを探すととどうしても高価なレインウェアになってしまいますが、良い物は登山以外の色々な場面でも役立ちますので、
数千円の中途半端なものを購入するよりははじめにしっかりとしたレインウェアを購入するのがおすすめです。
足や手を動かしてみて動かしにくい場所がないか確認し、動かしにくいようであればもう1つ上のサイズを。
また素足に履かずにズボンの上から履くことになりますので、多少大きいくらいのサイズでも良いと思います。
レインウェアのパンツの履きやすさも確認してください。
実際には登山靴を履いたまま履くことになりますので、裾の部分がジッパーで開閉できるものが履きやすいです。
あとはベンチレーター(換気口)のあるものは熱を逃すことができるので、ベンチレーターがあるかどうかも確認してみましょう。
防水性
生地の表面で水を弾く撥水性とは違い、外部からの水分をシャットアウトして生地の裏側に通過させない性能が「防水性」です。
その性能は、表地から水圧を加えて水が裏地に染み出した時点での高さを測定する「耐水圧(mm)」で表します。
一般的なナイロン傘の耐水圧は約500mmと言われています。
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