絶対に必要です。日帰り低山であれば20L前後の物で十分です。富士山等にチャレンジするなら30L~40L位の物が
必要になります。ザックは長時間重い荷物を持つための道具になりますので、なるべく快適な物が選びたいですね。
では快適なザックの選び方を少しお話ししましょう。
まずザックには背面長というサイズがあります。意外と知らない方が多いのも事実です。
正確な背面長の測定は、快適な背負い心地へ繋がります。SHOPに行けば簡単に測る事が出来るので、自分のサイズを
知っておくとザック選びの参考になります。メーカーにもよるかと思いますが、女性で3サイズ、男性で3サイズ位あります。
その中の一番大きいサイズは外人サイズの場合が多いので、平均的な日本人であればあまり縁の無いサイズです。
もちろんサイスは背面長だけでは決める事が出来ません。胸や肩の厚みによってストラップ長が伸びてしまい
サイズアップが必要な場合もあります。筋肉ムキムキの方は要注意です。
背面長があわないと、肩の負担が増大したり、反対にしっかり固定できなかったりして、背負う本人の負担が増え
お世辞にも快適なザックとは言いにくくなってしまいます。ザックは背負うのではなく着るものという意識が必要です。
パックを背負うことで重要なポイントは、腰への正しい荷重分散であり、背面長測定がそれを可能にします。
そして、正しい腰位置でウエストベルトをすることで、ショルダーストラップとウエストベルトに力を分散する事が出来るのです。
同時にしっかりフィットするショルダーベルトとウエストベルトは必需品です。これが体に合わないと折角の背面長測定も
意味をなしません。しっかりと締め込める、またなじみのいいものを選んで下さい。
体に合うものをセレクト出来たら今度は背負い方です。正しい順序があります。
まずストラップを緩め、ウエストベルトを腰骨の位置でしっかり固定。締め込むストラップは斜め下方向に締め込んで下さい。
これだけでザックはしっかり腰に固定されます。この感覚を常に感じるようにフィットさせて下さい。
次にショルダーストラップを体に沿うように長さ調整。長すぎも短すぎもダメです。ここは歩きながら多少いじるので
細かく神経をとがらせる必要はありません
チェストを鎖骨下あたりでとめます。この際ピンピンにテンションは張らず、ショルダーストラップがいい位置に置けるよう調整。
肩部分のスタビライザーを引きます。これによりザックのぐらつきを減らします。引っ張りすぎると肩の前の方に荷重が
掛かり過ぎるので調整しながらいい位置を決めて下さい。
ウエストベルトを再度チェックして終了です。
20L以下のザックでは全ての調整は行えないものもあります。その場合も可能な限り調整しましょう。
ちゃんと背負えているかどうかで肩や腰への負担は大きく変わります。わからない事は専門店でどんどん質問してくださいね。
ディテールについては好みもあるので人それぞれですが、ちゃんとしたウエストベルトの付いてる物。肩あたりの良いストラップ
が採用されていて自分に合うもの。を探したうえで、好みの物選んで下さい。
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