柾目面によくみられる節。節は必ず丸いわけではなく、木の内部側から外側に向かって成長する枝を、垂直にカットした場合、木材には細長く表れます。細い枝(節)の場合、傷のように見えたり、流れ節の周辺の木目が枝の成長に引っ張られてゆがみ、光の加減で凹んでみえたり、照りが出たりする場合もあります。 |
樹木の成長過程で樹皮に傷などがついた際に、その部分の成長が止まってしまい、周囲の成長に巻き込まれ、木の内部にまで亀裂のような形が残ってしまいます。やがて樹皮が覆いかぶさり、亀裂をふさぐ場合もあり、丸太の状態では判別できないことも多く、製材してからわかるケースも少なくありません。割れとの大きな違いは、巻き込んだ樹皮が亀裂の内部にまで達して残っていることです。 このように大きく目立つバークポケットなどは天板裏面にまわし、表面にはできるだけ出ないように木取りします。 |
板の表面では木目とは別に無数の黒く短い筋のように見えますが、木口(年輪のみえる断面)では木部の中心から、放射状に細い筋が走ってみえます。他の組織が樹木の長軸方向に配列するのに対して、放射組織は幹の中心から水平かつ放射状に配列します。放射組織は、木部内の生きた細胞に栄養分を運ぶほか、老廃物などを幹の中心側に蓄積して、心材化を起こす働きを持ちます。 |