創業者がアメリカに留学していた頃のこと。パブで何気なく注文したビール。一口飲んで、言葉を失いました。「・・・（うまい！）・・・（にんまり）」。驚きました。

深い味わいを予感させる琥珀色、グラス一杯に躍るクリーミーな泡、放たれる香り、口に広がる華やかな味わい、グビッといった後にも残る深いコク・・・。これはビールなのか？

日本でビールといえば、のどごし、苦味、爽快感のある渇きを潤すものという概念がありました。もちろん、創業者も例外ではありません。しかし、そこで口にしたビールらしき酒は、違ったのです。
　創業者：「このビールは、なんていうビールだい？」
　店員　：「エールだよ」
　創業者：「こんなビールはじめてだ」
　店員　：「あなたの国には、エールがないのか？
　　　　　　That's too BAD! 」

◆実は、世界には
実は、世界には多種多様なビールが存在し、分類方法によっては１００種類以上あるといわれています。日本で飲まれているビールは、１スタイル程度でしかなかったのです。

◆なぜ、日本は画一的な味になってしまったのか？
西洋文化が怒濤のように押し寄せていた明治3年（1870年）の横浜で、日本でのビール醸造の歴史がはじまりました。駐日外国人向けに製造されていたものが、その後、徐々に日本人にも広まり、親しまれていったのです。

明治の中頃にはたくさんのビールメーカーが創業しましたが、それらに共通していたのは、機械も技術も全てドイツから導入した下面発酵ビール（ラガー）のものだったということです。

やがて、国の介入・戦中の厳しい醸造統制を経て、戦後4社の寡占状態になり、比較的競争の少ない中で、時が経っていったのです。ビールは画一的な味となり、消費者もそれが常識になってしまったのです。ビールとは、こういうものだと。

◆その時、歴史が動いた！
月日は流れ、平成6年（1994年）。時の細川内閣により、酒税法が改正され、ビール製造免許の製造量下限がそれまでの2,000キロリットルから、60キロリットルに改められ、小規模な醸造所でのビール造りが可能になったのです。

当醸造所は、創業者が衝撃を受けたあのときの感動を一人でも多くの方に伝えたく一念発起エール醸造をはじめたのです。私たちは、「ニッポンのビールに味を！人生に幸せを！」を合い言葉に、日夜おいしいエールを熱く造っています。

ビールは、モルト（麦芽）、ホップ、水を原料として、酵母の働きにより麦汁を発酵させて造られます。酵母の種類によって、下面発酵ビール（ラガー）と上面発酵ビール（エール）に分けられます。一般的にのどごし重視で爽快感のあるラガーに対し、エールは様々な香りや味わいが楽しめるビールです。

◆奥深〜い エールの世界。
麦汁をつくるモルトは、コーヒーの様に焙煎の深い浅いで、できるビールの色と風味に違いがうまれます。ホップは、苦味をつけるビターホップと、香りをつけるアロマホップがあり、様々な香り味わいを彩るために使われます。生き物である酵母は、その活性自体でビールの出来不出来に影響するのです。
繊細で複雑な味わいを表現できるエールの美味しさは、いい素材とそれを活かす技を熟知したブルーマスターだけが結実させることができる、ごまかしのきかない絶妙なアートのようなものなのです。

エールは、日本ビール市場の1%も飲まれていない まだまだ「知る人ぞ知る」ビールです。私たちも、すべての日本人に支持いただけるとは思っていません。「のどごしこそビールだ」、「第三のビールや発泡酒で充分」という方には、ご満足いただけないかもしれません。

味わいを愉しむビール通の方はもちろん、ワイン愛好家がグビッと飲みたい時、本場を知る外国人や海外での生活経験を持つ方には、特に、ご好評をいただいております。

ゆったり、まったりしたいオトナの晩酌タイムにオススメしたい、香りと味わいで心も潤すビールです。

私たちの使命は、ビールファンに美味しいエールを飲んでいただき幸せを感じてもらうこと！

ビールはできたてが美味しい。特にエールは、香り・味わいが鮮明で、雑味なく活き活きとした絶妙な美味しさがたまりません！ 缶やビンに詰めて商品化された後は、悲しいかな味は劣化の片道切符。美味しいビールを飲んでいただくためには、製造年月日の若いもので、温度など保存環境が大切なのです。

だから、当店は、醸造所直送！もちろん日時指定、クール便も可能！ エールの伝道師として、心を込めたサービスで世界が認めるエールを、貴方の元にお届けいたします！

届いたら、冷蔵庫で静かに寝かせてください。その時がくるまで・・・。

◆厳選素材
香り、味わいを大切にするエール醸造は、素材選びが大切。造り出したい個性をうむために、ブルーマスター自らが良い素材を求めて世界中を飛び回っています。飽くなきこだわりは、地球規模です。

◆品質第一
当醸造所では、製造されたすべての製品に対し、色、苦味度、アルコール度数、ボディ（コク・味の濃さ）、 フレーバー（口から感じる味と香り・風味）、アロマ（鼻から感じる芳香）などのBeer Judgeで規定されている内容の測定・官能検査を実施し出荷の可否を判断しています。

◆お客様満足度重視
当醸造所は、常にお客様満足度を大切にしております。

エールを美味しく飲む奥義！
それは、楽しく飲むこと＝あなたのよなよな部分が目を覚ますこと！ 当醸造所の愉快な面々は、今宵も、月の光浴びて、よなよな変身いたします。