白瓷6.5寸向付・海老ヶ瀬保:和食器の愉しみ工芸店ようび

もうすぐ春

 李朝白磁の美しい形の心地よい浅鉢を見つけましたので、何だかんだと御説明して、海老ヶ瀬保さんにお願いして作っていただきました。

 この季節には少々寒々しい白ですが、かえって雪を思わせます。長芋のすり下ろしの白を強調して、甘草の芽を配し「もうすぐ春」をのぞかせました。

 こんぶ豆は中村恵子さんの唐津の小付に、冬夜長しの良寛の詩を書いた盃(古川章蔵作)なども味わっていただきたいなと思います。お箸置は干支の象徴的なうろこ紋、金と朱と緑という美しい色使いです。

工芸店ようび 店主 真木
唐津焼:絵唐津四方小向・中村恵子:和食器の愉しみ工芸店ようび