原叟椀・尚古堂

原叟椀

 表千家六代覚々斎 原叟宗左宗匠の名前を冠した四つ椀です。

 きっと京の塗師・中村宗哲さんが担当したのではと思えます。それを輪島の尚古堂さんに写していただきました。三十年ほど前に時代椀の写しに夢中になっている頃のことでした。

 いま被災されている尚古堂さんのもの。ずい分眠っていたものですが、お出ししてみました。ずい分時が経っておりますが、盛り付けてみますと何と斬新な形であることかと目を見張りました。古代朱(鉄系の朱)の色が落ち着いて、入れたものを引き立たせてくれています。

 いかがなものでしょうか。

工芸店ようび 店主 真木
九谷焼:吉田屋唐子図ぐい呑・須田菁華:和食器の愉しみ工芸店ようび