粉引長皿・辻村塊:和食器の愉しみ工芸店ようび

春草の天ぷら

 三寒四温とはこんな気候変動の時代にもあるものだなと思いつつ、間近くなって来た花を待つ心になっています。

 今年は心痛いニュースの毎日ですが、日常を奪われた人々を想いそれ故になおさら人間の日常の大切さを思うこの頃でございます。

 辻村塊さんの白化粧の角長皿は気分がスーッとするような大らかさのあるお皿で何を盛っても晴れやかです。春草の天ぷらも美しいですね。

 天出汁は土山敬司さんのなずなの小鉢に、貝の小皿にはお塩を。中村恵子さんの唐津の徳利と、正木春蔵さんの八角の盃は桜の文様がついております。さっぱりしたお味のお酒で如何でしょうか。

工芸店ようび 店主 真木
京焼:青交趾つぼつぼ・伏原博之:和食器の愉しみ工芸店ようび