お雛さまのおまつり・和食器の愉しみ |
お雛さまのおまつり
お雛さまのおまつりにはやはりちらし寿司ですね。時を得てお願いしていた楕円鉢が届きました。多色でにぎやかな文様ですのに盛ったものの邪魔にならないのは、器を知りつくしていらっしゃる正木さんだからです。海老の赤と卵、穴子、木の芽が美しく映えて春が来ることを知らせてくれます。 旧暦のひなまつりはまだまだ。その頃はぽかぽかと暖かい陽ざしにつつまれていたことでしょうけれど、今のひなまつりは西暦三月三日、まだまだ寒く春浅き時です。桃の花は温室のもの、木の芽もそうですので毎年時代の変遷を感じますけれど、もうそんな感覚も消えて新しい季節感が生まれています。 赤い木皿(宗寛盆)が薄くて軽く、たくさん召し上がる方も軽く召し上がる方もそれぞれ取り分けられて重宝なお皿です。困った時の宗寛盆といわれる程、美しく形がよく多用途のお皿です。 店主 真木啓子
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