麺点心 1月 そば
染付花文深皿・植山昌昭
そば(朱すし桶)
 とろろ
 うずら玉子
 ねぎ
 わさび(緑彩松形猪口)
 つゆ(染付花唐草そば猪口)

とろろは丹波のつくね芋、長芋、いちょう芋とありますが、一番うまいのは自然薯といわれる山で採れるものです。
 お歳暮にこの自然薯を必ず送ってくださる方があり、日が持つものですからお正月に楽しんでいただきます。一つは神奈川県の足柄山の産、一つは玄界灘にうかぶ対馬の産で、いずれも結構です。ことに対馬の自然薯は今までの最高の味わいですが、なかなかないそうです。
 自然薯は皮をむいておろし、すり鉢に入れてよくすります。アクがつよくすぐ茶色に変色しますがこれはしようのないことです。
 ここではつくね芋のおろしてすったものと、うずら玉子、わさび、京ねぎを添えました。
 つゆは昆布もかつおも多く入れ、酒・みりん少々、濃口醤油、たまり醤油で加減しました。

指導 辻義一
淡交テキスト 辻留の点心歳時記1(淡交社)より
花唐草そば猪口(花3つ)
そば猪口 小さな小さな花唐草が器一杯に描かれた阪東晃司さんの技の世界です。
阪東晃司
10,000円
  酒器
 
緑彩松形猪口
銚子 松の小皿です。深さがあるのでお造りを少し盛り付けても美しいでしょう。
正木春蔵
3,990円
  酒器

「辻留の点心歳時記」


「工芸店ようび」の名付け親は、先代の辻留の御主人。創業時から現在に至るまで、親しくおつき合いさせていただいています。
お店にも多くの器を使っていただいていますが、辻留さんは多くの書籍を出版されていて、料理の写真に「工芸店ようび」は器でお手伝いをしています。
このコラムでは、「辻留の点心歳時記」と共に「工芸店ようび」の器をご紹介していきたいと思います。
すばらしい盛付けのお手本です!