染付の素材
  染付とは、呉須(ごす)と言われる藍色の顔料で絵付けをし、その上に透明な釉薬を掛け焼いたものです。


    顔料
    呉須
      天然のものは「天然呉須」「旧呉須」などと言われています。天然の酸化コバルト等の他に多くの不純物を含んでいます。そのことがかえって味わいを生むのですが、貴重で手に入れにくくなっています。
一般的に使われるものは、天然呉須の成分であるコバルトの化合物にマンガン、鉄、カオリン等を人工的に調整したものです。コバルトの分量が多いほど鮮やかな藍色になります。釉薬、磁土、また焼成方法によって青の色が変化しますが、微妙な発色は天然ならではのものです。
 
    釉薬(うわぐすり)
    灰釉
      草木を焼いた灰を原料にした釉薬です。 灰釉に使われる灰は柞灰、樫(かし)灰、藁灰などがあります。
近年染付には、一般的に石灰石を溶媒剤とした石灰釉が使用されています。「作家もの」の場合も同様です。発色があざやかな上、焼いても形が崩れない、低い温度で堅く焼ける、均一に仕上がるなどメリットがあるからです。
一方、灰釉は不安定で扱いにくい釉薬ですが、それ故の奥行きや意外性のおもしさが生まれます。作家さんの中には、自然の灰の奥深さに触れ、ご自身で灰を作られる方も多くおられます。
      柞灰 (いすばい)古くから古伊万里、色鍋島に使われてきました。その成分は石灰分が多い上、鉄分が少ないため、呈色は無色透明に近く、呉須の発色もよくなります。
       
       
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