ドライアイスの危険性
ドライアイスの急激な昇華(気化)による容器破裂の危険性
ドライアイスは極低温であるため短時間で昇華(個体から液体を経ず気体になる)します。
昇華時の発生ガス量は0℃の場合で、もとの体積の約750倍、1kgのドライアイスで約0.5m3のガスが発生し、密閉容器の場合のガス圧は70kg以上に達しますので、
耐圧容器でない場合は破裂し非常に危険です。
密閉容器の場合、シャンパンのように蓋、栓と内容物を吹き飛ばすか、容器自体を破裂させます。
羽根を付け、ロケット形に細工したペットボトルに水とドライアイスの欠片、またはドライアイスの欠片のみを入れて飛ばすロケット発射実験が一時流行りましたが、
発射が遅いため覗き込んだ生徒の目を直撃し大怪我を負わせた事例が報告されています。
また危険を感じたら容器の蓋を外せばよいと軽く考える事も危険です。
手遅れになる可能性が高く絶対やめてください。
特にペットボトル、魔法瓶などネジの切ってある蓋は非常に危険です。
通常の気圧では片手で簡単にフタは開きますが、ガス圧がかかるとロックが掛かり両手でも開かなくなります。
手間取っているうちに破裂し、大怪我を負った事例が報告されています。
ラムネビンも危険です。ガス圧でビー玉が押し上げられて栓をしてしまった場合、
ドライアイスの量によってはラムネビンが圧力に耐えられなくなり破裂します。
実験等は必ず詳しい指導者の元で行って下さい。
また取り扱いは軍手や手袋、鍋つかみを利用し、割って使う場合は1kgスライスを選び、飛び散らないよう布か紙で覆い、破片が眼に入らないよう注意して下さい。
素手や、水で濡れた手袋でドライアイスを直接触らないでください。凍傷を起こす危険性があります。
ガス圧等で容器の破損等の可能性もありますので、保護メガネ、ゴーグルの着用をお勧めします。
ドライアイスの酸欠事故の危険性
炭酸ガスは空気より重いため下に溜まりやすく密室、地下室では酸欠の危険があるため利用を禁止して下さい。
車で運ぶ場合はトランクに収納し、子供の手の届くところに置いてはいけません。
どうしても車内に持ち込まなければならない時は、クラ-ボックス、発泡スチロール容器、
段ボール箱などに入れ、ドアを肩あたりまで開けて運転してください。
お子様を同乗させる場合はお子様の口の位置までドアを開けて運転してください。
長時間運転しなければならない時は、途中で休憩し、ドアを全開し空気を入れ替えてください。
最も危険なのはドライアイスで保冷した、プレハブ冷凍冷蔵庫内での作業、大型コンテナ内での作業です。
冷気が逃げ出さないように扉を閉めたままで長時間の作業をしてはいけません。
炭酸ガスは水分などに反応しツンとした刺激臭がする場合もありますが、
本来無臭であるため炭酸ガスが充満していることに気付かない場合があります。
長時間の作業が必要な場合は、扉を開け、体調不良者が出た場合を想定し、
早急に救助出来る体制を取ってください。
ドライアイスの重大事故・死亡例
ドライアイス販売業者はドライアイスの運搬を運転席と、荷台が完全に分離した箱車を使用しますが、
箱車を所有していない業者が、ワゴン車にドライアイスをシート掛けしただけで配送し、
車内に炭酸ガスが充満して酸欠で死亡した事例があります。
葬儀場での死亡事故も何例か報告されています。
ひつぎ内にはご遺体のそばにドライアイスが幾つか配置されており、
ひつぎ内には冷気を帯びた炭酸ガスが充満しています。
ひつぎに顔を入れた状態で亡くなっていた方がおられます。
悲しみに暮れたご遺族等が故人とのお別れを惜しみ、
長時間ひつぎに顔を入れていたことが原因とされています。
家族葬、お通夜など人の目が行き届かない状況では注意が必要です。
小さな葬儀場、日にちを跨いだ葬儀などは必ず式場を換気してください。
他には、インク瓶にドライアイスの欠片を入れて閉め、
キャップが開かなくなって焦っていた最中に瓶が破裂して片目を損傷した。
水枕に氷とドライアイスを入れて冷やしていたら、
水枕が破裂した、など他にも多数の事例が報告されていますが、
愉快犯、模倣犯がでる可能性のある事例は割愛しました。
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