大和工房の雪駄

伝統 革新 現代

茶道を大成させた千利休(1522年〜1591年)によって考案されたと言われる雪駄。
16世紀ころの誕生から数えれば四百年以上もの歴史を持つこの雪駄ですが、洋服文化の台頭によってその需要も時代とともに減っていきました。しかしながら、古都“奈良”は、雪駄の伝統的な製法を守りつつ、普段ばきとして再普及させるために様々な改良を加えながら進化させ、数少ない貴重な生産地として今も残っています。
私たち大和工房は、その貴重な雪駄づくりの技術を大切にしながらも、「履き心地」や「機能性」、さらには「健康」などの要素を研究し、雪駄の分野での革新を行っています。
その結果、一度は西洋文化の波に押しのけられた存在が、今や欧米に日本の伝統として注目されるようになってきました。日本の伝統に革新を加え、現代に生かす。一度は忘れかけそうになった日本が世界に誇れるものをもう一度再生させ、日本人らしく生きる。雪駄にはそれができると信じて、私たちは日々努力を重ねています。