猫の問題行動参考:キャットストレス.com

本来の猫のライフスタイル

猫は本来どんな生き物なのか、現代の猫と比べてみましょう!

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猫のストレスサイン

猫ちゃんはストレスを受けると、さまざまな行動でストレスに対応しようとします。
中には、それがストレスのサインだと気づきにくい行動もあります。

爪とぎ

爪とぎの役割

  • 爪の手入れ
  • 縄張りのメッセージ
  • 前足の筋肉ストレッチ

猫の爪とぎの3つの特徴

  1. ある物で1度爪をといだら、再び同じ場所で爪をとぐ傾向があります。
  2. 目立つものや目立つ場所で好んで爪をとぎます。
  3. 爪とぎしやすい場所の素材が好みの素材かどうかが、そこで爪とぎをするかどうかに影響します。
猫の爪とぎの原因

●爪が伸びすぎている 爪とぎだけで爪を短くすることは難しいため、飼主さんが定期的に爪を切ってあげることが必要です。

●多頭飼育、飼育密度が高い 縄張りを示そうとして爪とぎ行動が頻繁に、かつ広範囲になることがあります。

●行動範囲が制限されている 外の猫が気になったり、あるいは他の部屋へ移動したいのに行けなかったりということが、窓やドアのそばでの爪とぎにつながることがあります。

●爪とぎ用の適切な場所が用意されていない 家具、壁、ソファーなど、爪とぎをしてほしくない場所で爪とぎをしてしまいます。
市販の猫用爪とぎポスト(柱)や猫用爪とぎ器を設置するなど、爪とぎをしてもよい場所を用意してあげましょう。

●新しい環境、物などの生活変化 引っ越し、模様替え、新しいペット、赤ちゃん、見慣れない来客など、馴染みのない環境に置かれることが、爪とぎにつながることがあります。

猫同士の対立

本来、猫は争いを好まない生き物

  • 猫は本来単独で狩りをする動物のため、防衛的な行動や鳴き声によって物理的な闘争を避け、個体の生存にとって脅威となる怪我を負うことを防いでいます。 通常、相手への直接的な攻撃行動は猫にとっては最後の手段です。

現代の猫は対立を回避しにくい

  • しかし、室内で飼育されていることの多い現代の猫では、猫同士の対立がより避けにくい状況にあります。そのストレスによって、より直接的な攻撃行動や尿マーキング、爪とぎなどの問題行動が生じることもあるのです。 毛を逆立てたり、シャーと威嚇するわかりやすい攻撃性の他、わかりにくいものには凝視や、他の猫が占有していた場所から自発的に移動させたり、特定の場所へ行こうとするのを阻止したりすることなどがあります。
猫の対立の原因

次のような状況では猫同士の緊張関係が高まる可能性があります。 ●爪が伸びすぎている ●生活資源(例:休み場所、飼い主の注意、食べ物)をめぐって激しい競争があるとき ●生活資源が制限されていて(例:食事場所、寝床やトイレが1つしかないなど)、権力のある猫によって簡単に独占されるような場所にあるとき ●同居猫のうち1頭がしばらくの間家を留守にしていて、戻ってきたとき ●生後の発達期に他の猫への社会化が不十分だったとき ●性格の異なる猫が同居しているとき ●繁殖期のとき

尿マーキング

猫の尿マーキングとストレス?

  • 尿マーキング自体は猫の正常なコミュニケーション方法の1つですが、猫同士の緊張関係や環境内のストレス、恐怖や不安などの心因性の要因が引き金となっていることがあります。
    一般的に性行動や猫同士の争いに関連して、未去勢の雄や去勢雄で見られることが多いのですが、未避妊・避妊済の雌でも行うことがあります。
    他の猫の縄張りへの侵入を防ぐのではなく、縄張りが侵されそうになったり、その場でストレスの要因に直面した時に、猫が安心感を増大させるために行っていると言われています。

●そのおしっこは本当に尿マーキング?
家の中で問題となる猫の排尿行動は2つのタイプに分けられます。
 ★尿マーキング(糞でマーキングするミドニングという行動もあります)
 ★不適切な排泄(間違った場所で排泄する行為)

尿マーキングとは

  1. スプレー行動と呼ばれる、尿による匂いづけ行動をさします。 通常の排尿とは異なり、立ったままお尻を垂直な壁に向け、体を硬く緊張させて、尾を上げて震わせながら、少量の尿をスプレー状に噴射します(垂直面ではなく、水平面で行う猫もいます)。猫のコミュニケーションの手段として行います。
猫の尿マーキングの原因

尿マーキングの原因には次のようなものがあります。 ●他の猫や動物、人が新しく家庭に加わった ●家の引っ越しや模様替えなどの環境の変化 ●窓からよその猫が見える(なわばりの不安) ●繁殖期 ●多頭飼育

不適切な排泄とは

  1. 間違った場所(決められたトイレ以外の場所)で排尿する行動をさします。 通常の排尿行為ですが、床、ベッド、ソファなど、室内の平坦な場所をトイレ代わりにして行ってしまいます。 コミュニケーションとして行う尿マーキングとは異なります。
不適切な排泄の主な原因

主に2つの理由があります。 ●トイレへの嫌悪感 トイレ自体、トイレに行く過程、トイレ使用中の問題
―形や大きさが適切でない、数が少ない、汚れている、排尿・排便時の痛みの経験、砂の種類への嫌悪、行き来しづらい場所や落ち着かない場所にある、など。 ●トイレ以外の場所の好み 家の中の場所、素材や吸収力、場所の清潔さ

"猫の尿マーキング"と"不適切な排泄"の違い

“尿マーキング“といわゆる“不適切な排泄”には姿勢や仕方に違いがあります。

特 徴 尿マーキング(スプレー行動) 不適切な排泄
姿 勢 立ったまま行う(座るタイプもいる) 座って、または体を曲げて行う
排泄量 少量、膀胱を空にしない 多量、膀胱は空になる
トイレの使用 普段の排泄時には使用している 普段の排泄時に使用しないことがある
場 所 垂直面。決まった場所ですることが多い。素材はさまざま 水平面。
表面が好みの素材でできている場所
隠れる

猫が隠れることは、適応的な行動のひとつ

  • 多頭飼育環境や、同居の猫との社会的な不安が存在する場合、権力の強い猫や他の猫の干渉から一時的に逃れるために隠れることは、直接的な対立を回避するための適応的な行動のひとつです。
    しかし、過剰な不安によって、隠れたまま出てこようとせず、食事場所、トイレ、寝床といった資源へたどりつくことができないなど、生活に支障が出るような状態は、猫にとってストレスとなります。

不安や不快のサイン

  • おとなしくしている、沈黙している、またはじっとして動かないからといって、猫が痛みや不安を感じていないわけではありません。むしろ猫が「固まっている」状態は、不安や不快を感じているサインなのです。
猫の恐怖・不安行動の原因

一般に猫の恐怖・不安行動には、次のような要因が関連していることがあります。 ●遺伝的な気質 ●幼少期の経験や社会化の不足 ●いやな経験後の学習 猫で社会化しやすいといわれている生後2―7週齢の時期(感受期)に、人間との接触がなかった猫は、ペットとして飼育されるようになっても、人間がまわりにいることに居心地の悪さや恐怖を感じるかもしれません。

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猫ちゃんがストレスを感じやすい環境

猫ちゃんにとってどんな環境がストレスとなりやすいのかをよく理解してあげましょう。




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ストレス危険度チェック
何匹の猫ちゃんを飼っていますか?
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3匹

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5匹以上

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猫ちゃんは外へ出ることがありますか?
好きな時に家の中と外を出入りできますか

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飼い主の目の届く範囲で外に出します

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3匹室内飼育です

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他の猫ちゃんやペットとは別に1匹で食事をしますか?
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いいえ

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猫ちゃん専用のトイレはありますか?または予備のトイレはありますか?
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どのくらいの頻度で来客がありますか?
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時々あります

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3

ほぼ毎日あります

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最近、引っ越しや家の模様替えをしましたか?
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0

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1

家をリフォームしました

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引っ越しをしました

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猫の発情の管理

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猫フェロモンの利用

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参考:キャットストレス.com