淡水真珠について

淡水真珠(淡水パール)とは主にイケチョウ貝という大型の二枚貝から採れる真珠を淡水真珠と言います。日本では琵琶湖などで養殖されますが、多くは中国から輸入されています。形は一般的に楕円形のものが多いですがライス、ドロップ、バロック等さまざまな物があります。色も天然に出るホワイトはもちろん、オレンジ、ピンク、パープル等と豊富です。 淡水真珠は一般的に無核のものが多いですが、最近は養殖技術の向上で、核を入れて養殖するものもあります。 一見南洋真珠と見まがうほどの真円で大粒のものもあり、無核の淡水真珠やアコヤ真珠とは。また違った独特のテリがあり、とても神秘的です。

貝パールについて

貝パールは天然貝核を使用し、核の周囲に層が人工的に形成されています。 貝パールの最大のメリットは、その見た目が本真珠と非常に似ている点です。これが、貝パールが装飾品として人気を集める大きな理由の1つです。カジュアル専用のアクセサリーとしての使用に適しています。本物の真珠に比べ、手頃な価格で手に入るため、カジュアルな日常のコーディネートにも気軽に取り入れることができます。そのカジュアルさと華やかさのバランスは、普段使いの装いにマッチします。

真珠のランクについて

珠にはダイヤモンドのようなはっきりとした基準(グレード)がありません。 巻き、照り、キズに関しては A - Eまでの5段階(Aが最も良い)で評価しており、 当サイトでは D・Eの評価が低い真珠はお取り扱いしていません。 また、同じグレードのものでも、キズの場所や深さ、形などで個体差がございます。 天然のものですので、全く同じものは存在しません。

各項目の評価基準

「照り」 A 非常に良い・B 良い・C 普通・D 弱い・E 非常に弱い


「巻き」 A 厚い・B 厚め・C 普通・D 薄め・E 薄い


「キズ」 A 無キズ~微キズ・B 小キズ・C 中キズ・D 多め・E 多い~やぶれ 


(真珠は天然素材のため、同じグレードでも多少個体差がございます)

真珠の形・サイズの表記について

「形」 ラウンド(丸)、セミラウンド(ほぼ丸)、セミバロック(やや変形)、バロック(変形)、他にもドロップ(しずく型)、ボタン(やや扁平)、オーバル(縦長)など、形をわかりやすいように表現しております。 「サイズ(大きさ)」 真珠のサイズを明記しています。 あこや真珠の場合は『7.0-7.5mm』などと0.5mm単位で表記しており、7.0mm~7.49mmのサイズとなります。 あこや真珠以外で『9mmUP』などと明記している場合は、9.0~9.9mm(9mm以上10mm未満)のサイズとなります。

真珠のお手入れ方法

真珠は、生きた貝が作る自然からの贈り物です。だからこそ、宝石の中でも特にナイーブ。 美しい天然の照り艶を保つために大切なこととは。 それは、真珠の特性を知ることと「お手入れ」です。 お手入れをきちんとするのとしないのとでは、長い年月を経ると輝きが違ってきます。 ぜひ正しいお手入れをして、末永くご愛用ください。

真珠が劣化する原因

真珠は、主成分が炭酸カルシウムでてきており、酸、熱、水に弱いのが特徴です。

汗やほこりが付いたままにしておくと、真珠の表面が酸や汗で侵され、照りを失ってしまう原因になります。

この劣化現象には主に2つあります。


●真珠層の溶解 真珠層表面のカルシウムが酸で溶けて、表面に微小な凹凸ができ、光がそこで散乱するために起こります。 ちょうどガラスの表面に微小なキズをつけ、くもりガラスを作るのと同じ現象です。

●黄ばみ 真珠層中にはたんぱく質があり、紫外線や熱で褐色に変化する性質があります。長期間の光や熱に曝されると、これが黄ばみとなって現れます。

真珠が苦手なもの

有機物である真珠には苦手なものがあります。場合によっては、真珠を溶かしてしまうことも。

日常でさりげなく触っている洗剤や食べ物の中にも真珠が苦手なものが含まれています。

美しい真珠と長く付き合うためにもその特性を覚えておきましょう。


●酸類で溶かす力が強いもの 酸を含む食品、酸性・アルカリ性薬品・漂白剤、マニキュア、ヘアスプレー、温泉など

●色素による汚染や変質のおそれがあるもの コーヒー・茶など飲料、油分・水・アルコール類、食器用洗剤、日焼け止め・プールなど

日常のお手入れ

パールネックレスについた汗や汚れを、柔らかく乾いた布で優しく拭き取ってください。 こまめに拭いていただくことが一番のお手入れです。

特に汚れが気になるとき

ぬるま湯で固く絞った柔らかい布で汚れた部分を拭いた後、必ず乾いた柔らかい布で乾拭きしてください。

金具と真珠が接している部分に汚れが付着しやすいので特に念入りにお手入れをしましょう。

長い年月の間に表面に微小な傷がついたり汚れがひどくなると、真珠の光沢が鈍くなっていきます。

クロスには研磨剤が布にしみこませてあり、汚れがひどい場合や半年に一度など、大事なお手入れにおすすめです。

着用時に注意すること

●炊事やお洗濯などの家事をされる際は真珠製品は外してください。

●ご入浴の際、水辺のレジャーや温泉では真珠製品は外してください。

●硬いものとぶつかったり擦れあわないようにご注意ください。

●化粧品の影響を少しでも押さえるため、真珠製品はメイク完了後に身に付けてください。日焼け止め・ヘアスプレー・香水・ハンドクリームなどにもご注意ください。

●お食事の際は食品と真珠が接することがないようにご注意ください。特に柑橘類や酢の物などにご注意ください。もし、汚れてしまったら、すぐに水気や汚れをふき取ってください。時間がたってしまうと変色などの原因になります。

保管時に注意すること

●紫外線や熱や光の影響を受けやすいため、日当たりのいい場所や温度が高くなる場所の保管は避けてください。 照明の影響も受けますので必ずケースに入れて保管してください。

●湿度にも敏感な宝石です。湿気の多い場所も、極端に乾燥した場所も避けてください。

●真珠の酸化を防ぐために、ケースに小分けに保管されることをおすすめいたします。

●真珠の表面はそれほど硬くはありません。他の宝石や、金属など硬いものと触れ合わないように保管してください。

●防虫剤などの薬品や、化粧品などの近くでの保管は避けてください。

●脱脂綿を緩衝材として保管することは避けてください。脱脂綿の漂白作用により変色の恐れがあります。