積み木の選び方

積み木の選び方

積み木は「基尺(「正立方体」の一辺の長さ)」が
同一のものを選んで下さい!

子どもは昨日出来たことを踏まえて、日々成長していきます。

積み木の基尺について

積み木選びの基本積み木選びの基本としてまず、「基尺」が同一のものを選んで下さい!

基尺とは「正立方体」の一辺の長さのことをいい、これを基本に積み木が作られています。

基尺の違う積み木が混ざると数学的な法則性を、子どもが直感できなくなり、積み木を積んでも面白くないと感じ、積み木で遊ぶか遊ばないかの分かれ目になる場合もあります。

積み木は通常、「レンガ」のような形をしているものが基本となります。

レンガ・・・すなわち直方体です。
直方体は3つの異なる長さの辺から構成されています。
比率は「1:2:0.5」で、例えば基尺が4cmの場合「4cm:8cm:2cm」となります。

「レンガ」のような形4cmの倍や半分の大きさということは、どのような組み合わせの積み方をしても、最終的には「高さ」が揃うようになっているのです。

例えば、2cmの辺を2つ積めば4cmと高さが揃い、4cmの辺1つと2cmの辺2つを積むと、8cmと高さが揃うにという事です。
(これが数学的な法則性ですが、積み木は勉強ではありませんので「知育」などという言葉すら存在しません。子どもたちが自然な遊びの中から法則性を感じ取るものです。 お間違えないように・・)


この3辺の長さそれぞれが、基尺(この場合は4cm)となる1辺の倍数でなければ、積み重ねたときに高さが揃わないことになります。

特に小さな子どもは、手にしたものをそのまま積み重ねていきますので、高さが揃わないことは達成感を損なうことになります。

基尺の重要性

基本積木 基尺の重要性はそこだけではありません。

例えば1つの積み木の高さが1mm違ったとします(見た目にはわかりにくいかもしれませんが・・)。
10段積み上げると左右で1cmも違ってしまうことになります。

大人からすると1cm違っても積めるじゃないか・・という感覚かもしれませんが、積み木の1cmの大きさの差は、子どもからすると大人が想像も出来ないほど大きな差です。

大人は比較的規則正しく(揃えて)積みますが、子どもの積み木方は不安定であり、特に最初のうちは規則性がありません(年齢が上がるにつれ秩序が芽生え、規則性や法則性のある積み木方・・左右対称(シンメトリー)に建物を作ったりします)。


当店に寄せられる積み木に関する質問の多くに、「園では積み木遊びをするのですが、家の積み木では遊ばない・・・」というものがあります(逆の場合もあります)。

これは積み木の精度と達成感の関係について、よく表したものだと思います。

精度の良い積み木で10段積めた子どもが、精度の落ちる積み木を使うと8段しか積めない・・達成できたものが違ったモノを使うと出来ないのであれば、面白くないのも頷けます。

子どもは昨日出来たことを踏まえて、日々成長していきます。

10段積めたものが明後日には11段、12段・・と高くなっていくことは、達成感だけでなく、向上心や満足感、集中力も刺激するでしょう。ちょっとしたことですが、こういったことは良くあります。

メーカーによる基尺の違い

メーカーによって基尺は様々メーカーによって基尺は様々で、
◯デュシマ社の【フレーベル積木】の基尺は10/3cm
(3つ合わせると10cmになります)
◯アルビスブラウン社の【Aつみき】の基尺は4cm
◯ハバ社の【基本積み木セット】の基尺は4cm
◯ベルフリッツ社(ハバの兄弟会社)の【保育積木】の基尺は4cm
◯ネフ社の【ネフスピール】【リグノ】の基尺は 5cm
(ネフ製品の基尺は殆どが2.5cmまたは5cmに統一されています:一部、アニマルパズルやオルナボは3.5cm)
となっています。

積み木は「基本積木」と呼ばれ基礎となる積木(【フレーベル積木】や【Aつみき】【保育積木】【リグノ】等)と、「構成積木」と呼ばれる「斜め」の概念が入ったもの(【ネフスピール】、【キュービックス】、【アングーラ】等)に大別され、その中でも基尺が小さいもの(およそ3cm未満)は机などの上で遊ぶのに適しており、大きいものは床の上で遊ぶのに適しています。

その為、就学前の子ども(2〜6才が目安)を対象としている基本積木は、床の上で遊べて子どもの手の大きさに合う大きさの3〜5cmで作られています。

■基尺サイズ
[10/3cm] ●デュシマ社の【フレーベル積木】
(3つ合わせると10cmになります)
[4cm] ●アルビスブラウン社の【Aつみき】
●ハバ社の【基本積み木セット】
●ベルフリッツ社(ハバの兄弟会社)の【保育積木】 など
[5cm] ●ネフ社の【ネフスピール】【リグノ】 など
(ネフ製品の基尺は殆どが2.5cmまたは5cmに統一されています:一部、アニマルパズルやオルナボは3.5cm)
■基本積木(基礎となる積木)
【フレーベル積木】【Aつみき】【保育積木】【リグノ】など
■構成積木(「斜め」の概念が入ったもの)
【ネフスピール】【キュービックス】【アングーラ】など
積み木を選ぶ際のポイント

★基尺が揃っているモノを選ぶ
★基尺にそった長さが倍数の積み木を用意する
★レンガ型(直方体)を沢山用意する


長い積み木があると、橋を作ったり、建物を作るときの梁にもなり、便利です。

作るもののサイズや造形に合わせて、円柱やカーブしているもの、レンガ型など揃えてあげてくださいね。

最後に・・・

積木は量と質のバランス積木は量と質のバランスが大事です。

最初から多く与え過ぎても遊びきれなくて飽きてしまいますし、逆に少なすぎてもあまり良くありません。

難しいようですが、「量と質のバランスが大事」なのです。

子どもの遊び方をよく観察していると判ってきますので、必要に応じて買い足してあげて下さいね(多い場合には少し減らして与え、使わせる量を徐々に増やしていって下さい)。

>>[ウッドワーロックってどんなお店?]に戻る