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グリストラップ清掃はどのくらいの頻度で行う?その方法は?

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グリストラップ清掃はどのくらいの頻度で行う?その方法は?

飲食店などに多く設置されている「グリストラップ」についてですが、清掃の頻度や清掃方法で悩んでいませんか?
清掃を怠ると、さまざまな問題が発生してしまいますので、放置することはできません。

今回のコラムでは、「グリストラップ清掃の頻度や清掃方法」について解説します。
また、便利なアイテムについても紹介しますので、ぜひチェックしておきましょう。

グリストラップは非常に重要な装置

グリストラップ清掃の頻度や清掃方法について、ご紹介する前に、「グリストラップとは何か?」から解説します。
簡単に解説すると、グリストラップとは排水に含まれている、生ごみ(残飯・野菜くずなど)や油脂が直接下水に流れ込んでしまうのを防ぐための装置のことです。

3槽式タイプや2槽式タイプなどがありますが、一般的によく設置されているのは3槽式タイプ。

● 第1槽 排水に混じっている、生ごみなどを取り除く
● 第2槽 油脂分と水を分離する
● 第3槽 さらにごみや油脂分を分離させ、下水などに排水する

それぞれの槽によっても役割が異なります。
この3つの槽の役割によって、飲食店などから出される排水の生ごみや油脂分を分離させ、下水に流すことにより、詰まりや河川の汚染などを防止しているのです。

清掃を怠るとさまざまな問題が発生する

簡単に、グリストラップについて解説しましたが、次に知っておきたいのが清掃を怠ると、「どのような問題が発生するのか?」ということ。
大きな問題として挙げられるのは、次の4つです。

@ 詰まりの発生

清掃を行った場合、最も考えられるのが「排水管の詰まりの発生」。
当然ですが、排水管が詰まってしまうと、適切に排水することができなくなってしまいます。
また、排水ができないだけでなく、排水管からあふれ出てしまうリスクもあるのです。

A 悪臭の発生

それから、詰まりと同じく発生する可能性が高いのが「悪臭の発生」。
飲食店から悪臭が発生してしまったら、従業員はもちろんですが、来店されるお客様を不快にさせてしまうことになります。
悪臭によって、お客様からクレームを受けることになりますし、売上の低下・評判が下がることなども予想されるでしょう。

B 害虫の発生

それから、飲食店で気をつけたいのが害虫の発生です。
不衛生な環境は、害虫の産卵場所などとなってしまい、害虫発生のリスクがあります。
飲食店で害虫が発生してしまうと、こちらもお客様を不快にさせ、クレームや売上・評判の低下にもつながる恐れがあるのです。

C 河川などの汚染

また、忘れてはいけないのが、清掃を怠った場合には、油脂分などがそのまま排水されてしまい、河川などの汚染につながるおそれがあります。
環境汚染の危険性があることも理解しておく必要があるのです。

グリストラップ清掃の頻度

清掃を怠った場合、どのような問題が発生するのかを解説しました。
では、グリストラップ清掃はどのくらいの頻度で行えばよいのでしょうか?
飲食店の規模や使用状況、また清掃する部分によっても異なります。

バスケット

3槽タイプの場合には、第1槽に設置されている大きなゴミを取り除くためのかごをバスケットと呼んでいますが、こちらの清掃頻度は、毎日行うことが推奨されています。

油脂

第2槽では、油脂分と沈殿物に分離させますが、油脂分は水面上に浮上したままです。
自治体によっては、毎日清掃することを推奨しているところもありますが、1週間に1度の頻度を推奨している場合が多くなっています。
排出量に応じて、毎日もしくは1週間に1度の頻度で清掃を行うのがよいでしょう。

沈殿物

第1槽でバスケットを通過したものや、第2槽で分離された汚泥などについては、月に1度の頻度で清掃を行うことが推奨されています。

トラップ管内部

トラップ管とは、3槽タイプ場合、第3槽にあり排水を下水に流すための配管のことです。
こちらも清掃を行う必要があり、清掃頻度は2〜3ヶ月に1度の頻度で行うことが推奨されています。
清掃が難しいという場合には、専門の業者に依頼して清掃をしてもらうことも可能です

それぞれの場所の清掃方法について

さきほどは、どのくらいの頻度で清掃を行えばよいのか、について解説しました。
もう1つ押さえておかなければならないのが、どうやって清掃を行うのかです。

バスケット

バスケットは、簡単に言えばかごですので、中にたまっているゴミを捨てます。
バスケットは、通常専用のネットをかぶせて使用すると楽です。
清掃する際にはネットを交換するだけなので、時短にもつながります。
基本的には、中のゴミを捨てるだけですが、汚れが目立つ場合には、たわしなどを使って綺麗にしましょう。

油脂

油脂を回収する場合には、吸着シートを使って油脂を吸着させるのが一般的です。
また、ひしゃく等を使って油脂をすくいあげることも可能ですが、かなり長時間となりますし、重労働となるので、吸着シートを使うのがおすすめ。
注意しておきたいのは、回収した油脂です。
油脂は産業廃棄物として処理しなければならないので、清掃後は専門の業者などに回収を依頼しましょう。

沈殿物

沈殿物を清掃する場合には、ひしゃくなどを使って沈殿物をすくいあげて清掃を行います。
こちらの沈殿物に関しても、産業廃棄物となりますので、清掃後は専門の業者などに回収を依頼しましょう。

トラップ管内部

トラップ管のふたを外して、たわしやブラシを使って汚れを落とします。
清掃後は、再びふたをしっかりとしておくことを忘れないようにしましょう。

グリストラップ清掃におすすめのアイテム

グリストラップ清掃を行う際に、おすすめのアイテムをご紹介します。

グリストラップ清掃用のすくい棒

グリストラップ清掃用のすくい棒


グリストラップにたまった、油脂や沈殿物を回収するのに役立つ、すくい棒です。
このアイテムを活用することで、グリストラップ清掃の時短につながりますし、清掃がこれまでよりもずっと楽になります。
清掃を効率よく、短い時間で行いたいという方におすすめです。

グリスパックン&グリスクライムセット

グリスパックン&グリスクライムセット



こちらのアイテムも、グリストラップ清掃を快適にしてくれるアイテム。
油吸着材と水質浄化剤のお得なセットです。
定期的な清掃が重要であるというのは、理解していても実際に清掃を行うとなると、はっきりいってとても面倒に感じてしまう人が多いでしょう。

そんな清掃を楽にしてくれるのが、こちらのアイテムです。
大きな魅力は、たったの3ステップ、約5分で清掃が完了すること。
吸着剤を袋ごと入れて、網で軽く突いて広げます、そして浮いたものを網ですくうだけでの簡単な3つのステップで、グリストラップ内の油や汚泥を回収することができるのです。

清掃は、専門の清掃業者に行ってもらうこともできますが、どうしてもコストがかかるためもっとコストを抑えたいと考えている人が多いと思います。
そんなときは、ぜひグリストラップ清掃を簡単に行える便利なアイテムをご活用ください。

まとめ

飲食店などに設置されている、グリストラップは清掃を怠ると、さまざまな問題が発生してしまうため、定期的な清掃が欠かせません。
それぞれの部分によって、清掃の頻度や清掃方法が異なるため、しっかりとチェックしておきましょう。
また、煩わしい清掃を快適にするためには、便利なアイテムを活用するのがおすすめです。
清掃の時短にもつながりますので、ぜひご活用ください。