ボッテガ社は、イタリアを代表する食後酒グラッパと、近年世界からも熱い注目を集めているスプマンテ、プロセッコの名産地であるコネリアーノ郊外に位置します。社長のサンドロ・ボッテガは、1986年、19歳でグラッパ職人であった父の遺志を継ぎ、ボッテガ社を創立、ひたすらグラッパに洗練された味わいと、美しいパッケージを与えることで市場に画期的な変化をもたらした革命児としても知られています。
シチリアで躍進が世界中から注目されているのがプラネタ社です。シチリアの気候と土壌、それに最もふさわしいぶどう品種を組み合わせる事により、瞬く間に世界的評価を得るワインを生み出しました。彼らが新しく造り出したワインは次々とトレ・ビッキエーリを受賞するなど、その実力は疑う余地もありません。
1962年、19人の地元ブドウ栽培農家 “父なる創業者たち” が協同組合“Cantine San Marzano”を設立。以来地ブドウを中心に栽培していましたが、2000年頃から自社元詰めワインの生産を開始。南イタリアならではの新鮮な果実味を活かしたモダンテイストが認められ世界的に人気を博すようになります。現在では1,200もの経験豊富な栽培農家を抱え、彼らは今もプーリア伝統のブドウ造りの哲学・手法を守り続けています。
13世紀初頭フィレンツェ郊外の土地をほぼ所有していた大地主、メディチ家は、貴族出身者が国家の中枢を担うイタリアにおいて、初めての平民出身の成功者として国民に愛され、18世紀中頃まで権力をふるいました。
メディチ・エルメーテは幸運にもフィレンツェの正統なメディチ家の流れを汲んでいます。その後は何代かに亘り、エミリア・ロマーニャ州の領主の一人となり、現代ではワイン造りに携わっています。
ヴェネツィアの北約60km、“ストラーダ・ディ・コッリ”(丘陵地の道)と呼ばれる地域にあるベッレンダ社は1986年にセルジオ・コスモ氏と彼の3人の息子、ウンベルト、ルイジ、ドメニコによって創設されました。コスモ家は長年農業を営んできた家系で、自家消費用のワインを生産していましたが、ブドウ栽培には非常に力を入れていたので、ベッレンダ社として自分達のワイナリーを設立したのです。現在では高品質なスプマンテ、及びスティルワインを生産しています。
アルザス地方ゲベールシュヴィールのフンブレヒト家は、1620年からワイン造りを手掛けてきた由緒ある家柄で、1959年にレオナール・フンブレヒトは同じアルザス地方ヴィンツェンハイムの造り手ジュヌヴィエーヴ・ツィントと合同で、テュルクハイムにドメーヌ・ツィント・フンブレヒトを設立しました。ドメーヌ・ツィント・フンブレヒトは、ワイン・スペクテイター誌とロバート・パーカーが100点満点を与えた他、各誌が90点以上のスコアを計1,000回以上も与えている、世界で最も偉大なワイン生産者の一つです。
パイパー・エドシックはフローレンス=ルイ・エドシックが1785年に創業した、歴史あるシャンパーニュ・メゾンのひとつです。 フローレンス=ルイは、「王妃にふさわしいシャンパーニュを(reussir une cuvee digne d’une reine)」という強い思いをもっていました。この言葉どおりに洗練を極めたエドシックのシャンパーニュは宮廷で人気を博すようになり、当時のフランス王妃マリー・アントワネットへ献上されました。
1794年からジャド家が所有するシュヴァリエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼルの総面積の半分や、1826年に取得したボーヌ・ヴィーニュ・フランシュのプルミエ・クリュで、現在までモノポールであるクロ・デ・ズルシュールに加え、ブルゴーニュの銘醸格付け畑を次々に取得し、現在約240haの自社畑を所有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌとなるとともに、優れた品質のワインを提供するネゴシアン・エルブールとしても高い評価を受けています。
ワインの産地としてボルドー地方とともに賞されるブルゴーニュ。「ルイ・ラトゥール」は、この地で家族経営を守り続けている世界的に著名なワインメーカーです。その歴史は、1731年に一族がブルゴーニュの中心コート・ド・ボーヌでぶどう畑を所有し、ぶどうの栽培と樽づくりを手がけたことに始まります。 1768年にアロース・コルトン村へ移住した一族は、フランス革命直後の1797年に、醸造家かつネゴシアン(ワイン仲買人)として創業を迎え、まだ残る革命の余波をもろともせず、徐々に自社畑を広げていきました。
1850年にスペインより移住し、ワイン造りを始め、シャトー・プピーユを1967年に取得しました。マイナーなアペラシオンから彗星のごとく現れ、そのような状況を変えたのが、この「シャトー・プピーユ」のオーナー、フィリップ・カリーユ氏です。彼の造り出す「濃く、絹のように滑らかなワイン」は品評会でも話題となり、専門家によるブラインド・コンテストで、最後まであの「シャトー・ペトリュス」と張り合ったこともあるという実力派です。
1879年、アルベルト・バルディビエソ氏により設立され、南アメリカで最初にスパークリングワインを生産した家族経営のワイナリー。現在では、国内スパークリングワイン市場でそのシェアを65%にまでに伸ばし、品質・生産量ともにトップ生産者としての地位を確立しています。100年以上の月日をかけて培った歴史と伝統は今やスパークリングワインの枠に留まらず、スティルワイン、スパークリングワインのいずれのカテゴリーにおいても、世界基準のワインを生み出すワイナリーとして数々の賞を受賞し多くのテイスターや消費者に認められるようになっています。
1825年設立の伝統ある醸造所で、何世代にもにわたり家族経営を行い、自社畑で収穫された良質なブドウから高い品質のワインを産み出し急成長を遂げている注目の醸造所です。信頼できるワイナリーとは正に彼らのような畑に向き合うワイナリーなのでしょう。彼らが生み出すワインは、国際的なワインの品評会でも金賞を多数受賞するなど、その品質は既にプロフェショナルに認められています。
『サントネージュ』とは、フランス語で「聖なる雪」を意味します。日本の最高峰であり、美しい山として世界に名を馳せる富士山の、その頂きにかかる雪が名前の由来です。日本のぶどうの個性を生かした、日本でしか造ることのできないワイン。愚直なまでに努力と挑戦を続けながら、日々ワインづくりに向き合っています。
ナパやソノマの銘醸ワインを専門に扱うマーケティングエージェント会社として長年経験を重ねてきたプルミエ・ワイン・グループがカリフォルニアきっての醸造家ケント・ラスムセン氏と設立したジョイントベンチャーです。多くの顧客のニーズを聞き、そのニーズを汲み取りこのブランドは産まれました。味わいも、ナパの素晴らしさをとことん楽しめるそんなワインに仕上がりました。
1996年、カリフォルニア州サンタ・バーバラの最東端、サンタ・イネズ・ヴァレーにディアバーグ夫妻によって設立。1970年代から、ミズーリ州でワイン造りを行っていた一家が、世界的なボルドーブレンドを生み出すべく設立したワイナリーです。現在、スターレーンブランドからボルドー品種、ディアバーグブランドからブルゴーニュ品種を生み出し、テロワールを表現した鮮やかなワインを生み出しています。