父親の菓子店でパティシエとして働いていた青年ドミニク・ローラン。大のワイン好きでもあった彼は、
自分自身でワインが造りたいと熱望し1989年、自身の名でネゴシアンを立ち上げます。
ユニークなワインの醸造技術と、その高い目利き力を持ち、最高品質ワインを次々と産み出すことから、ブルゴーニュの歴史に名を刻む生産者にまでなったドミニク・ローラン。
「新樽200%」ドミニク・ローランと言うと常にこの枕言葉が使われます。
ネゴシアンのドミニク・ローランは樽ごとワインを買いつけます。
蔵に届けられたワインは直ちにここで、新樽に入れ替えられるのです。半年後、もう一度新樽に入れ替えられます。これが『新樽200%』です
ワインスペクテーター誌で「 200% New Oak 」と評論されたことから、こう呼ばれるようになりました。
ネゴシアンであるドミニク・ローランは、一流の畑のものや、樹齢の長いぶどうを買い付けることに秀でています。 ドミニク・ローランが作るワインの品質の良さから、彼が買った土地のワインは水準が高いと認められ、その後価格が急騰するという現象が起きるほどになりました。
ドミニク・ローランのラベルはカテゴリー別にスタイルが分かれていますが、その中でも一際目立っているのが黒ラベル。 ドミニクは「友情ラベル」と呼んでいます。ワイン造りを始めた当初、ドミニク・ローランのワインは全てこの黒いラベルでした。 ただボトルも黒、ラベルも黒では目立たないという声もあり、どんどんラベルを新しく変えていったそうです。 その中でも昔ながらのクラシックなラベルは残したかったため、昔から継続して購入している生産者のものは変更することなく黒いラベルを採用しています。
息子ジャンとともに開始したドメーヌ・ローラン・ペール・エ・フィス。 2007年にはニュイ・サン・ジョルジュに3ha の畑を購入し、フラッグシップとも言うべきブルゴーニュ・キュヴェMCMXXVI をリリース。 また、念願だったプルミエクリュ、「ムルソー・ポリュゾ」の畑が加わり、ラインナップは全10種類になりました。 2009年産より、グラン・クリュも加わりました。