スペインのプレミアム・ワインの最高峰を極め、今も君臨し続ける王者と言えば、『ウニコ』。
様々な素晴らしいワインが生まれ、新しい風も吹いているスペインですが、ウニコの比類なき威厳、揺ぎ無き地位は、誰もが認めるところでしょう。
ウニコを生み出す、ボデガ(=ワイナリー)、ベガ・シシリアは、1864年、ボルドーでワイン造りを学んだドン・エロイ・ルカンダ氏がカベルネ・ソービニヨン、メルローなどの苗木を持ち込み、地元の品種である、ティント・フィノ(テンプラニーリョ)と共に植えたのが始まりです。
そして、ベガ・シシリアのブドウを使って生み出している、言わば、ウニコのセカンド・ワイン的存在に、『バルブエナ』というワインがあります。
どちらも、世界が認める逸品中の逸品ですので、どうぞ、お試し下さい♪
 |
さてさて…
2008年4月20日、遂にこの日がやって来ました。
スペイン、いや、世界最高峰のひとつとして、ワインを愛するものなら、誰もがその名前に特別の思いを抱く『ウニコ』を手掛ける、ヴェガ・シシリアのオーナー『パブロ・アルバレス氏』と、醸造責任者の『ハビエル・アウサス氏』が来日し、タカムラでセミナーを開催して下さいました!
ワイン業界に身を置く私達にとっても、彼らの来店には、特別な思いを感じずに居られませんでしたが、セミナー告知後の申し込みの多さ、テレビ取材まで入った当日の熱気からも、その特別な思いはお客様も同様である事が、ハッキリと伺えました。
がです…
『ウニコ』の名前を知っていても、そのワインがどのような思いで造られているのかを知っている方は、意外と少ないはず。
そして、ウニコと同様の思いで、より手に届きやすい、『そのワインの個性を大事に』彼らが手掛けているワインがある事も!
ヴェガ・シシリアは、1864年に、フランス・ボルドーでワイン造りを学んだ、ドン・エロイ・ルカンダ氏により設立されました。
同時にフランスから、カベルネ・ソービニヨン品種、マルベック品種、メルロ品種ーの3種を持ち込み、当時、スペインではごく稀だった、これらの品種と、スペインの伝統品種である、テンプラニーリョ品種(=ティント・フィノ品種)をブレンドするスタイルで、他に類を見ない確固たる個性を早くから築き上げたのです。
|
そんなワインが、世に知られるきっかけとなったのが、スペインで開催された1929年のバルセロナ万国博覧会。
ここで金賞を受賞したヴェガ・シシリアの名声は、一気に世に広がったのです。
今、スペインの品質向上は目覚しいものがありますが、ヴェガ・シシリアがいかに時代に先駆け独走していたか、お分かり頂けるでしょうか。
現在、アルバレス家が所有するこのボデガは、200haに及ぶ畑を所有していますが、その平均収量が20hl/haと、ボルドーの5大シャトーの半分以下ともいえる極端に低い量に抑えています。
それは、来日時、オーナーや醸造家が語った…

そんな思いをワインに表現するため。
そんなヴェガ・シシリアのワインは、表面的派手さで人々を魅了するのではなく、その長い歴史で培われた、偉大なワインに備わるべき確かな品質で、飲む人の五感に訴えるもの。
伝統を守り続ける老舗だけが表現しうる、圧倒的な存在感とも言えるかもしれません。
老舗が老舗であるためには、日々、どれだけの地道な努力を重ねているか。それは、どの国にも共通の事であるはず。
今回、セミナー後に、参加者の方々にアンケートを頂いたのですが、
『良いものが飲めた。』
『飲んでみてその良さが分かった。』
などの意見が多かった事からも分かるように、漠然とその偉大さを思い浮かべていたウニコの輪郭は、飲まずに知りうる事は出来ないのです。
今回は、ウニコをはじめとし、ウニコ同様、ヴェガ・シシリアが各ワインの個性を最大限に生かした、自慢のワイン達をご紹介します。
思い切って、ウニコを選ぶか、それとも、ヴェガ・シシリアのメッセージを、他のワインで感じるか。
皆さんなら、ヴェガ・シシリアに、どうアプローチされますか?
世界のトップ・クラスに君臨する、ヴェガ・シシリアは飲まずに語れない!
スペインの至宝『ウニコ』をつくる『ヴェガ・シシリア』。そのオーナーである、パブロ・アルバレス氏を招いてのプレミアムなテイスティング・セミナーを開催しました。
試飲していただいたワインは、当初の予定より増えて8種類。
最高峰の『ウニコ』を筆頭として、とっても豪華なラインナップでした。
「トカイ・フルミントにはどんな料理が合うか?」という質問に対しては、
「私は『このワインにはこの料理を合わせないといけない』みたなことを決めつけたくはないんだ。
魚料理をはじめとして、酢を使ったもの以外なら、みなさんの好きなものを食べていただきたい。」
「ワインにはそれぞれキャラクターがあり、その日の気分によっていろいろなワインを楽しんでもらいたい。
昨日、若くてフレッシュなワインを飲んだなら、今日は熟成したものを飲んでみようか。という風に」
「みんなよく醸造方法のことを聞くけれど、ワイン造りで大切なのは、やっぱりブドウ。畑仕事なんだ。」
当たり前のことを当たり前として話される姿に、大物オーラがにじみ出ていました。


前回の来日時は、タカムラの二階でセミナーを開催してくれた、パブロ氏との再会です。日本で美味しいものを食べるのも、楽しみの一つという事で、今回は、大阪の名店『ポンテベッキオ』さんでの会となりました。
ヴェガ・シシリアの兄弟ワイナリー、ハンガリーのオレムスの白や、ヴァルブエナ2007年などを楽しみましたが、この2007年、かなり好きでした。
そして、ウニコが登場!
2003年、1976年、そして1965年を飲ませて頂いたのですが、正直言って、驚きました!!
1976年でも38年、1965年に至っては、49年もの年月を経ているのに、熟成はしているもの、躍動感すら感じるその味わいは、枯れたという表現は、けっして相応しくない、驚きのものでした。
コルクも素晴らしいコンディション。さすが、一流のこだわりを感じさせてくれます。
『ウニコは、ボルドーの力強さと、ブルゴーニュのエレガントさを備えていると例えられるんです。』
とのパブロ氏の言葉に、ただただ、頷くばかり…
気軽に楽しめるワインもいいけれど、最上級の評価を受けるワインには、やはり、抗えない存在感があると、実感しました。
一流が一流であり続けるために、何が必要なのか。20代から世界的ワイナリーを担ったパブロ氏は自ら声高に語る事はありませんが、しっかり感じてきました。
ヴェガ・シシリア、気軽に飲めるワインではないからこその、特別な時間をくれる1本です。