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南アフリカの
注目若手生産者
先日の試飲会で、とんでもないワインを発見してしまいました!
『えっ、南アフリカで、こんなシャルドネとピノ・ノワールが生まれるの!?』
と、あまりに驚いてしまった、クリスタルムです!
シャルドネのミネラルとメリハリ、ピノ・ノワールの繊細な色合いに、なんとも心地よい香り、出汁系の旨みなど、まさか、南アフリカでこんなワインに出会うとは、失礼ながら、思ってもいませんでした。
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クリスタルムは、南アフリカ・ウォーカーベイのヘルマナス地方、ヤマル・アルテッジに2007年設立された、家族経営の小さなワイナリーです。
実は、当主ピーター氏は、この地の老舗ワイナリー、ブシャール・フィンレイソンのファミリーの第3世代。
そう、ピノ・ノワールとシャルドネのこの地のパイオニアの血を受け継ぐ人物だったのです!
そんな彼が、コント・アルマンなど、実力派のブルゴーニュでの修業を経て、伝統を踏まえつつも、新境地を見出すべく独立、生み出されたのが、クリスタルムなのです。
ブルゴーニュ好きにも勧めたくなるような、繊細さも感じさせるその味わいに、滅多にしない、試飲のおかわりをしてしまったほどです(笑)
そんな彼のワインが、注目を集めないはずがなく、年産3万本強しかないこともあり、南アフリカのトップ・レストランやワイン・ショップでも、限定入荷しかしないという、入手困難なワインだとか。
そんな矢先、またまた注目度が高まりそうな、記事を発見してしまいました!
何と、マスター・オブ・ワイン(=MW)のティム・アトキン氏が選んだ『南アフリカ格付け』で、2014年&2015年の…
『2年連続で、第1級格付け!』
に、クリスタルムが選ばれているのです!
2015年度、第1級に選ばれたのは、わずか15ワイナリーのみという中での快挙!
しかも、『ワイン・レポート』でも、クリスタルムを大絶賛!!
アトキンMWが選んだ15の1級シャトーの一つがクリスタルム。先日、来日した。
衝撃だった。
クリスタルムは、1990年にブルゴーニュのブシャール・エイネとフィンレイソン家が手を組んで設立されたブシャール・フィンレイソンの流れをくむ。3代目ピーター・アラン・フィンレンソンが手掛ける。ワイナリー設立は2007年と若い。
ピノ・ノワールのキュヴェ・シネマも突き抜けている。スミレ、野イチゴのピュアな香り。抑制されたスタイル。細身で、ボディは軽め。チョーキーなミネラル感が、シャンボル・ミュジニーを思わせる。30%全房発酵、30%の新樽で11か月間熟成した。
畑はホエール・ウォッチングの港があるヘルマナスの北にあるヘメル・アン・アード地区に広がる。古い地層の基本は石灰岩。風化した花崗岩、頁岩、砂岩も混じる。水はけがいい。白にも赤にも共通するミネラル感は土壌と関係がある。自然酵母で発酵させ、酸も酵素も加えない。干渉を避けて醸造する自然な味わいだ。
新世界には、カリフォルニアやオーストラリア、ニュージーランドでもブルゴーニュに近いワインは見つかる。それらの冷涼な産地より、はるかに涼しさと緊張感がみなぎっている。
ワインを変にいじることなく仕上げた若きワインメーカーの才能と技量も尊敬に値する。
ボトリング番号が入り、赤はロウキャップ。
いずれも6000円を切る。
樹齢が10年未満なので複雑性に欠けるとはいえ、クリスタルムは必ず大化けする。