1731年創業、由緒あるブルゴーニュの造り手である、ブシャール・ペール・エ・フィス。
ネゴシアンとしてのイメージが強い方も多いと思いますが、実は、ブルゴーニュ最大の、130haの自社畑を所有するドメーヌなのです。
そんなブシャールを、シャンパンのアンリオが1995年に買収。劇的な品質向上へ向けての改革が行われました。
ブルゴーニュらしい繊細さを備えた、各村、畑の個性を引き出すそのスタイルの魅力は、既に知られたところですが、そのスタイルに、更に磨きがかかる、大きなきっかけとなった年が、2005年です。

サヴィニー・レ・ボーヌに、新たな醸造所を建設。
重力式 「地上→ブドウの選別」「地下1階→発酵・醸造」「地下2階→熟成」と、ブドウにストレスを与えない重力式を採用。
衛生・安全品質 各階は、その道のプロのみが出入りを許される事で、衛生・安全・品質全てに配慮。
タンクの細分化 スペースを、以前より3倍に拡張し、多くのタンクや樽を保管する事が可能に。タンクを細分化(30haを350区画に細分化!)、理想の品質を追求する環境が整う。
エコ精神 3倍のスペースでも、電気や労力を多く使わないよう、設計や資材などから工夫。
理想の温度・湿度 調査の結果、温度・湿度が理想的だと分かった、地下10mの深さに熟成スペースを確保。4500樽の貯蔵(約2年分)が可能にな り、ワインをベストな状態まで熟成する事が可能に。
施設環境 場所柄、渋滞に巻き込まれないため、ブドウの品質を落とさず、醸造所に運び込みが可能に。
環境への配慮 建設時、必要スペースだけを垂直に堀る、手間がかかる方式を採用。
→周りの環境を壊さないための最善の配慮。
熟成管理 熟成スペースを十分に確保する事で、より安定した高い品質を保てるように、ネゴシアン・ワインまで、全てブシャールで熟成管理。
   
と、様々な工夫がなされているのです。
そんなブシャール。フランスの星付きレストランでも、信頼が厚く、レストラン需要に応えるため、ボーヌにある、ルイ16世時代に造られた、地下スペースで、数々のヴィンテージ・ワインを熟成させています。

さらに、国内需要が約50%と、他の同規模の造り手よりも、国内需要が高い事からも、その信頼の高さが、お分かり頂けるのではないでしょうか。
他にも、数々の専門誌などで、取り上げられる、ブシャール。
ブルゴーニュを味わう時、ブシャールは常に、信頼出来る造り手として、選ばれています。
ブシャールを代表する畑「ボーヌ・グレーヴ1 級ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェジュ」。

『幼子イエスのぶどう畑』という名を持つ、この区画は、ブシャール・ペール・エ・フィスが、単独所有しています。

ボーヌ1級畑の中でも、評価の高い、レ・グレーヴの中央に位置し、最良の区画としてしられる、この区画は、カルメン派の修道女の1人が、ルイ14世の誕生を予言したことにより、寄進されたという、ブルゴーニュ・ワインの歴史に名を刻む畑です。

中でも、若木は別キュベにするなど、最良のものだけで仕込まれたワインが、この名を名乗る事が許されます。

『ヴィノテーク誌383号』より抜粋

1992年から醸造責任者を務めるフィリップ・プロ氏は『目指すのはフィネスに富み、繊細かつしなやかで、バランスに優れたスタイル。

ヴィーニュ・ド・ランファン・ジェジュは周辺のグレーヴの畑より一段高い位置にあるため日照や風通しに優れ、粘土質と石灰質が混ざり細かい石が多い土壌により、水はけがよく根が深く伸びる。

そのためワインは濃厚ではないが、シルキーなタンニンと繊細な風味が特徴となる。
ボーヌの土壌は丘の上部に行くと石灰質が多くなりすぎ、丘の下部や隣のポマールに近づくと鉄分が多くなる。

ランファン・ジェジュはどちらにも偏らない、ボーヌの中間の丘の中腹に位置するため、ブシャールが理想とするバランスに優れたワインとなる。

醸造は区画ごとに葡萄の熟度や樹齢に応じて細かく行う事で、豊かなフィネスと繊細さを醸し出す』と説明する。

世界に誇る、日本食『すし』の中でも、職人の仕事により、熟成した魚のうまみが引き出される江戸前鮨でその名を馳せる、銀座の『鮨 からく』さんが、ブルゴーニュの老舗『ブシャール・ペール・エ・フィス』でその腕を振るう一夜を開催、その貴重な機会参加してきました!

この会場に招かれた、国内外40名ほどのゲスト、ホスト側のソムリエは、『ジョルジュ・ブラン』のMOFソムリエと豪華な面々も、その相性の良さを堪能。

フランス×日本の美食文化の見事な饗宴が繰り広げられました!

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「鮨 からく」
東京都中央区銀座5-6-16 西五番館ビルB1
03-3571-2250(受付時間 12:00 - 18:00)
2018年12月12日
12月某日。
《〜アンリオ社 社長と共に極上のマリアージュを~銀座 からく 鮨とワインを楽しむ会》と題して、ワイン会を開催しました♪

最近は、『ワインと鮨は、相性が良い。』と雑誌などでも見かけるのですが、実際、本気で、ワインと鮨のペアリングが出来るお寿司屋さんって滅多にないのが実情です。

でも、銀座の《鮨 からく》の大将 戸川さんは、WSETという世界基準のソムリエ資格を持たれており、本気でワインと鮨のペアリングをされてます。
そんな戸川さんと、アンリオ社ジル社長のご協力のもと、素晴らしい会を開催致しました♪

でも、食べることと飲むことに夢中で、写真を撮るのを忘れてました…(汗)

とにかく、『お寿司とワインで、こんなにドンピシャなペアリングがあるんだ!』と驚くほど、素晴らしいハーモニーを感じる料理とワインでした。

皆様も、是非、機会があれば、銀座の《鮨 からく》に行ってみて下さい♪

『タカムラのワイン会に来られなかったので、来ました!』と言ったら、もしかしたら、良いことあるかも♪ でも、ないかも?!

ちなみに、当日飲んだワインの中では、《キュベ・エメラ2005》、《コルトンシャルルマーニュ2012》、《ヴォルネ カイユレ アンシャンヌ キュヴェ カルノ1999》が人気でした!

是非、コチラもお試し下さい♪

戸川さん、ジルさん、楽しい一時の演出、ご協力、有難うございました!
ー 当日のワインリスト ー

・ブラン・ド・ブランNVアンリオ 1500ml(泡・白)

・キュベ・エメラ 2005 アンリオ(泡・白)

・コルトンシャルルマーニュ2012ドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィス(白)

・ボーヌ クロ ド ラ ムース2011ブシャール・ペール・エ・フィス1500ml(赤)

・ヴォルネ カイユレ アンシャンヌ キュヴェ カルノ 1999 ドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィス(赤)