「マン・ヴィントナーズ」は5世代に渡る歴史を持つ家族経営ワイナリー。銘醸ワイン産地であるステレンボッシュ・ディストリクトとパール・ディストリクトの間に位置します。 100年余に渡りワイン造りをしてきた彼等が、一旦ワインの生産を止めブドウを協同組合に販売するようになったのは1947年のこと。しかし世代が変わって1998年、長男のフィリップは大学で法律を、次男のティレルは哲学と法学を勉強していましたが、彼等はもう一度ワイナリーに戻ってワイン造りをするという夢を捨てきれず、とうとうワイン造りに全ての情熱を捧げる決心をしました。
  長らくブドウ栽培から離れていた畑は荒廃していましたが、兄弟はほとんどの畑を再植樹し直すという作業に取り掛かりました。その結果、現在の生産量は4,000函程ですが、将来的には20,000函の生産を可能にするだけの新しい畑の準備ができました。
  そして、2001年。彼らに賛同し、同じくワイン造りに熱いパッションを抱く友人の醸造家ホセ・コンデ氏と共に新たなワイナリーを立ち上げます。自分たちが買いたいと思うようなワイン。コスパを追求した、そして外観のよさをコンセプトに、家族円満という願いを込め、彼等の妻のイニシャルMarie(マリー)、Anetta(アネッタ)、Nick(ニック)の頭文字をそれぞれ一文字ずつとり「MAN VINTNERS」は誕生しました。
  現在、長男フィリップがブドウ畑の管理とマーケティングを、次男のティレルは醸造を担当。ティレルは地元の醸造学校エルゼンバーグ・カレッジで醸造学の学位を取り、フィリップはオーストラリア(アデレード)でワイン・マーケティングを学びました。また、ティレルの妻アネットは、植物病理学の博士号(専攻はブドウの病気)を持っています。家族が一丸となって成長し続けているマン・ヴィントナーズ。将来も非常に楽しみなワイナリーです。 ちなみに、マン・ヴィントナーズは、ケープで最も古いワイナリーの一つ。母屋は1756年に建てられたもので、国宝に指定されています。
オーカとは、暖炉の縁の装飾部分を意味します。暖炉のまわりには自然と人々が集まり、楽しい会話や時間が流れます。オーカはこのワインを飲む人々の幸せを願いつけられたブランド名なのです。