四方をアタカマ砂漠、太平洋、南極、アンデス山脈という自然のバリアに囲まれたチリ。この国はブドウ栽培にとって脅威となる外敵、病気の進入から守られ、手付かずの自然、乾燥した気候、日・夜の寒暖差、恵まれた日照量という好条件により、オーガニック農法によるブドウ栽培に非常に適した産地と言えます。
そしてこのワールドクラスの品質を産み出す産地は世界のワイン・ファン、造り手までをも魅了してきました。
今日ではチリ・ワインは異なった産地の異なった微小気候や環境を重視した“テロワールを表現するワイン”という新たな歴史を歩み始めています。
この類稀なる恵まれた気候を生かし、ベサでは1980年代半ばから自然派農法にこだわり、チリオーガニックのパイオニアとして良質なブドウの栽培に惜しみない努力を注ぎ素晴しい品質のワインを産み出してきました。
この自然派ワイン造りを支えてきたのが総栽培担当者セサル・モラレス氏。チリを代表する栽培家でチリはもとより、イタリア、ボルドー、南アフリカなどの地で経験を積んできたブドウ栽培の第一人者です。10年以上にも及ぶモレラス氏の指揮の下、オーガニックワインプロジェクトは進められ、90年代後半より自然派ワインを世に送り出すことができました。
ブドウはそれぞれの特性に最も適した産地、区画で栽培され全て人の手によって一つ一つ大切に育てあげられ収穫されます。また、畑では化学薬品を一切仕様せず、生態系の調和を重視、保護、そして成長し続ける畑環境を作り上げるためバイオダイナミック農法や持続可能な農法としてしられるサステーナブル農法を取り入れています。これらの農法を取り入れる事により、よりテロワールに忠実なバランスの良い高品質なワインの生産が可能となりました。
ベサでは90年後半の発売以降、その高いコストパフォーマンスでアメリカ市場をはじめ、海外でも高い人気・評価を得、毎年その品質を向上させ進歩し続けています。
また、高い品質のワインを造る為に最も大切な要素として自然環境への配慮は会社の主軸となっていますが、同時に労働者への社会的責任を担いワイン造りを行うワイナリーとしてチリを代表する生産者として確固たる地位を築いてきました。
そして今日、自社畑1200haでオーガニック、バイオダイナミック(一部認定取得中)を行い、自社畑の有機ブドウを使用したチリ最大、世界でも最大規模の自然派ワイナリーの一つにまで成長しました。