白ワインの産地として名高い、イタリア北部のアルト・アディジェ州。イタリア屈指の“ビアンキスタ”(白ワイン専門家)の醸造家、ハンス・テルツァー氏が腕をふるうこのワイナリーはカンティーナ・ソチャーレ(醸造協同組合)ながら、イタリアのワインガイドブック「ヴィーニ・ディ・イタリア」2000年版で、「最優秀ワイナリー」に選ばれたほどの実力を持つワイナリーです。
醸造家のハンス・テルツァー氏は、南チロル(アルト・アディジェ県の別名)における白ワイン醸造家として世界的に有名で、世界の醸造家ベスト10に選ばれた実力の持ち主です。
同社を代表するトップのシリーズが「サンクト・ヴァレンティン」です。
この名前は1986年にシリーズ初のワインが誕生した畑のあるサンクト・ヴァレンティン城に由来します。ファースト・ヴィンテージの1986年は、シャルドネ、ピノ・グリージオ、ゲヴュルツトラミネールの3品種で、生産量は3種類あわせてわずかに6500本でした。
その後、品質の強化すること、生産量をある程度増やすこと、他の品種もリリースすることを目的に、同社の畑のあるエリア(コルタッチャからボルツァーノまで)内でそれぞれのブドウ品種の栽培条件に合う高品質なブドウが栽培できる畑を厳選し、栽培エリアを増やしてきました。
「サンクト・ヴァレンティン」シリーズに使用されるブドウは、同社で造られるブドウの中でも品質が最も高く、愛着を込めて「chicche」と呼ばれており、カンティーナ内では徹底した管理の下、醸造・熟成されています。(イタリア語でchiccheは優しさ、美しさを意味します)