ストックはスキー用品のなかでも 直接滑りに影響しない用具です。また、最近のすべりの傾向として、雪面に付くというよりは ターンのきっかけをつかんだり、バランスをとる用途で使われるようになっています。商品による価格の差は重さの差の場合が多くて軽くて細い超合金やカーボンなどのシャフトを使うほど高額で通常は1万円から2万円くらいになります。逆に、通常のアルミポールの場合は5000円以下で手に入ります。
ゲレンデスキー用
長さを変えるとスキーのフォームも変わるので、トックの長さ選びはスキーヤーの悩みですが 一般的には身長×68%くらいが一般的で、好みでその前後3cmくらいずつ 上げ下げします。カービングスキーになってストックワーク(ターン直前にストックをついてキッカケにする)をすることが少なくなりました。一般論として 上級者ほど上体をより倒し込み雪面に近いところで滑りますので3cmほど短いストックを好みます。また、初級者の場合はストックを体のささえにするので3cmほど長めがお勧めです。
滑る円弧や斜面によっても 長さが若干変わります。特にコブや急斜面でのショートターンでは、雪面に上体を近づけることでリズムが出て、エッジの早い切り替えが可能になります。3cmほど短めが滑りやすいです。
もちろん、長さが可変式のストックもあるので、長さに悩む方や 斜面によって長さを変えたい方にとっては お勧めの道具になります。ただし、コブ中心に滑るモーグル系の方は 強く突くとストックが縮むこともありますので、長さ可変式でなく、長さが固定のものをお選びください。
フリースタイル用
この数年の新しい流れとして フリースタイル専用ストックが登場しました。フリースタイルではストックはあまり突かないため またエアーやジブで邪魔にならないよう100cm以下の短いストックを使われる方が多いです。また、エアーでの見栄えがするよう若干太めの目立つデザインのストックが主流です。エアーで着地の際折れることもあることも考慮し 価格も安めです。
グリップもグラブがしやすいよう 円柱形の起伏のないものが人気です。
ブランドと見た目重視で選ばれるといいでしょう。
バックカントリー用
バックカントリースキーをされる方は登坂時には長くしたり 短くも握れるようセンターにサブのグリップのものが好まれます。また、バケットもパウダー用の大きめのものでないとストックがしっかり支えられず不便です。ゲレンデ用と兼用される場合は 大きめと小さ目の2つのバケットのついているものが便利です。
ワンタッチで長さ調整のできるものが便利です。伸縮ポールが一般的ですが2本継ぎのものと3本継ぎのものがあります。スキーヤーには安定感のある2本継ぎ スノーボーダーが使う際は携帯に便利な3本継ぎがお勧めです。
ストックはレベルに関係なく自分の好みでなんでも選べるので、予算と相談して好みのストックを見つけてください。
基礎スキー系ブランド
SINANO(シナノ)ストック・・伝統のある国産ストックの雄
SCOTT(スコット)ストック・・アメリカのメーカー シンプルなデザインで人気
OGASAKA(オガサカ)ストック・・オガサカ派は やはり スキーと合わす
SWIX(スウィックス)ストック・・クロスカントリーにも強く 通好みの北欧生まれブランド
LEKI(レキ)ストック・・ワールドカップでは レキが最も目立っています
フリースタイル系ブランド
LINE(ライン)ストック・・アメリカのスキーブランド かっこいいのに安い!早期完売する人気ストック
ARMADA(アルマダ)・・フリースタイル ナンバーワンブランド!
G3(ジースリー)・・シールやTECHビンディングなどフリーライドに特化したブランド!