スノーボード(スノボー)の選び方〜ボード売り場担当 ナッキーが語る〜

スノーボード(スノボー)板

スノボー板,スノーボード長さは?硬さは?ブランドは?などなど 誰でも道具選びで 悩む時期があります、初めてスノーボードを選ぶ時どんなモデルにしたらいいのか また用語など解説してみましょう。

スノーボードの板選びで 注目するのは長さと硬さです。

 

長さ・・使いたいことで決まる!

スノーボードの板選びで一番みなさんが言われるのが■長さ■です。でも、 意外と選べる長さの範囲が狭いので実はそんなに悩む必要はないんです。一般的に スノーボードの長さは『身長から何センチマイナス?』と言われましたが、近年は体格よりむしろ使い方に応じて長さを考えるようになってきました。現時点での主流は■男性で148cm〜158cmほど■、■女性で135cm〜150cmほど■です。

板は長い方がハイスピードでの安定感が増し、逆に短い方がパークやグラトリでのスピンなどがやりやすくなります。 ですので男性では148〜153cmあたりがパークやジブ・グラトリで多用され、153〜160cmあたりがフリーラン・パウダーランなどで好まれています。どちらも均等に楽しみたい人は152〜155cmあたりを選ぶ傾向にあります。

上記3タイプの中でさらに身長に応じて細かくチョイスします。たとえば『身長が175cmあるパーク好きなので153cmぐらいにしよう』とか 『身長165cmだけどバンバンブッ飛ばすので155cmにしよう』など。

硬さ・・最初は柔らかい目から!

一般的に柔らかい方がスピードが出にくく、ターンしやすくさらに軽いです。初心者にオススメですね。 でかいキッカーを飛ぶのでなければパーク・グラトリは柔らかい板、フリーランは硬めの板がオススメです。 これも昔は色々ありましたが最近は柔らかいものがほとんどで、正直使いにくい硬いモデルは極少量です。

なぜなら体格も小さく、パーク 好きな日本人は柔らかい物で十分なのでソフトフレックスなモデルしか輸入されておりません。ハーフパイプやボーダークロス用などと いった硬いモデルでない限りは失敗はないです。(当社では参考までにソフトフレックスやミドルフレックスなどの説明を添えております)

ツインチップとディレクショナル・・通常はディレクショナル

スノーボードの形状ですが、■ツインチップとディレクショナル■という2つの種類があります。 違いが何かというと、真中で半分にしたときにトップとテールが対象になる(ツインチップ)か非対称(ディレクショナル)になるか、の違いです。滑りへの こだわりの話しですが、ツインチップの方がど真ん中にポジションを取れるので左右対称になってスピンなどがやりやすい、と言われます。

ディレクショナルというのは形状やビンディングの取り付け位置が少しテール側にずらしてあり雪面の色んな状況に合わせやすくなるので 乗りやすく扱いやすくなります。昔はツインだった物が進化していくうちにディレクショナルが開発されました。初心者はディレクショナルが オススメです。

長さ・硬さ・形状を簡単に解説しましたが、結局は 好みで一度使ってしまえば どうにでもなる違いしかありません。スノーボードが定着して20年ほど経過する間に 使いやすい物が確立してきました。ボード選びに迷ったら、その中での選択ですからとりあえず気に入った色や柄などデザイン優先で選んでも大丈夫です。自分が一番かっこいいと思われるボードに乗ってみましょう!

板の形状について

スノーボードを置いた状態で真横から見た時の形状にいくつか種類があります。

【CAMBER キャンバー】・・上級者まで広く好まれる

まずオーソドックスなのが【CAMBER キャンバー】です。 板の反り具合の事自体をキャンバーと呼びますので『このボードのキャンバーは○○形状です』という 言い方もします。スノーボードが始まった当初からある形でボードの中心辺りが地面から浮いている 構造です。体重が掛かった時にしっかりエッジが雪面に食い込む最もグリップ力のある形状です。 ターンの安定感があるのでフリーランのハイスピードにも耐えられますし、地面に対して常にパワーが 掛かっているのでオーリーの反発も良いのでジャンプ時の高さが出しやすいです。 初級者〜上級者まで広く好まれる形状です。

 

【ROCKER ロッカー】・・パウダースノーでは浮きやすい構造

新たに登場したのが【ROCKER ロッカー】です。 さきほどのキャンバーとは逆にボードの中心が雪面に付き、ノーズ・テールが浮いた構造です。 この形状のメリットは雪面に対する上からのプレッシャーが少ないので板の回転性が良い事です。 逆エッジになりにくいので初心者が非常に扱いやすく、中級以上でもグラトリや低速での小技の時 などにズラしやすいのでトリックのメイク率が上がります。 板の反発が少ない構造なのでオーリーで高さを出したいボーダーや、エッジグリップが多少弱いので カービング派には敬遠されがちです。 パウダースノーでは浮きやすい構造なのでオールマウンテンボードに広く使われています。

【FLAT フラット】・・。ロッカー形状の経験者がグリップ力や板の反発力に 満足しない場合選ぶ

【FLAT フラット】はその中間をねらった形状です。 まさに平。地面に置いた時ペタっと接している状態です。キャンバーほどの強いエッジグリップは 無いですが、ロッカーよりエッジが効きます。ロッカー形状の経験者がグリップ力や板の反発力に 満足しない場合選ぶことが多々あります。パーク。グラトリにもお勧め

【W-CAMBER ダブルキャンバー】 ・・キャンバーとロッカーの良いとこ取り

キャンバーとロッカーの良いとこ取りの【W-CAMBER ダブルキャンバー】 ロッカーの回転性の良さとキャンバーのエッジグリップを両立させた構造。基本的には中心が接地 しているロッカー形状ですが、体重がかかる両足部分をキャンバーにしたため主にダブルキャンバー と呼ばれます。雪面にフラットな状態ではロッカーが効きエッジが引っ掛かりにくいですが、ターン するために板を傾けた時点でキャンバーが効いて高グリップします。 クセがあるので好き嫌いがあると思います。

購入後のワキシング・・スノーボードは工場出荷時に バフ掛けという方法で簡単なワックス加工されているのが多いです。滑走前に簡易ワックスでいいので 必ずワックスを塗って コルクで擦りなじませてください。ワックス加工が面倒な方にはウェブスポでは別料金で永久にワックス加工が不要なファントムワックス加工も可能です。

エッジの調整 ダリング・・従来購入後にエッジをサンドペーパーなどでエッジを落としてターンしやすくするダリングという作業が必要と言われていましたが 最近のスノーボードは 滑走面に対しエッジを角度で1〜1.5度落とすビベル角の仕上げを行っておりますので、そのままご使用いただき、その後ショップなどでご相談いただくことをお勧めします。逆にレールやボックスなどのアイテムにはダリングをされるのがお勧めです。

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スノーボードの取り扱いブランド

アライアンバタリオンバートンキャピタディデイダイナソーGGP gnuホリデイK2パブリックライドロームロキシーサンタクルーズステップチャイルド真空雪板等

スノーボードビンディング(スノボーバインディング)

ビンディング

ビンディングは素材により大きく分けて ■金属製■ と ■樹脂製■ とに分かれます。 どちらが優れていると言う物ではありませんが、特徴は

金属製:硬くなるのでホールド性が良く反応も早くなる。耐久性ももちろん◎ただしガッチリし過ぎるのを嫌う人もいる。

樹脂製:柔らかい分軽い。ソフトなホールド性で足が痛くなりにくい。自由が利くのでスタイルが入れやすい。

などが挙げられます。どちらももちろんプロライダーが使用しておりますので十分スノーボードが楽しめます。

最近ではあえてローバックと呼ばれる低いハイバックタイプの物で、より足首の自由度をあげたモデルも出始めています。 キッカーのピークやグラトリでのポーズがキメやすいですね。

それからつま先のストラップがマスクタイプに変わりました。前から包み込むことでかかと方向へのホールド性を高めたのと、 副産物として締付け過多による指の痛みが激減したのが主なメリットです。

取付位置について・・・まずレギュラー(左足前)かグーフィ(右足前)かを決めます。通常、ボールをける足が利き足になり右でける人はレギュラーで、左でける人はグーフィになります。スタンスの角度は当店では前15度 後ろ0度を基準に好みにより微調整させていただいてます。スイッチ(後ろ方向に滑る)をしやすくするため ダックスタンス(左右に足が開いている)を選ばれる方もおられます。スタンスの幅は身長にもよりますが肩幅より少し広め50〜55cmくらいが中間値です。

リアエントリー・・・ハイバックを後ろに倒してブーツを差し込みハイバックをセットすると履けるため バックルを調整するのは最初だけで、ワンタッチでの着脱が可能です。

ステップオンSTOP-ON(バートン)・・・BURTON同時のステップイン・ブーツとビンディングでのシステムのためブーツもビンディングも専用のものが必要です。

一番のポイント・・ブーツとの相性について

ブーツとの相性うんぬんも良くご質問を受けますが、調整が利くのでブーツに合わせたサイズだけ選べばほぼ問題ありません。 ブーツのみのメーカーやビンディングのみもありますし、メーカーも様々なブーツにセッティングできるじころを考えて商品化しておりますので 変に考えすぎる必要はありません。当社スタッフも自分の用具を選ぶ際にも気にしません。 結論として 細かく悩むよりテンションが上がるカラーなどを選びましょう。

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ビンディングの取り扱いブランド

ベントメタルバートンフィックスFLUXspunited

スノーボードブーツ(スノボーブーツ)

用具選びの要といっていいのがブーツです。自分の体に直接触れる部分ですので、じっくり、チョイスしたいですね。締め付けのタイプにより 選ぶのが最初のポイントです。

スノボー ブーツボアシステムブーツ

スノーボードの用具のなかで ここ最近で大きく変わったのがブーツです。これまでの当たり前だったヒモ靴から、 ダイヤルを回してワイヤーを巻き取る事で締め付けできるボアシステムブーツが登場。 初心者や女性でも簡単にキツくブーツの締め上げができるようになりました。簡単に締めれるようになった分、ついつい締め付けすぎてしまうので、締め付けすぎに注意しましょう。

 

 

 

 

ボア部分の拡大写真です。ダイヤルを回転されることによテコの原理により軽い力でしっかり締め付けます。センターのボタンを押すとリリースします。

 

 

クイックレースタイプ

そしてさらに新しく登場したのがクイックレースタイプ。グリップを持って引っ張るだけで 締め上げできるのでボアシステムより早く、そしてしっかり足首を締められるシステム。 どっぷりハマってる人たちにはこちらの方が支持されています。

最新型の商品にはこちらの方式が多く取り入れられております。

 

 

 

 

履き心地による違い

履き心地は当社取扱いで言うと【COBRAWORX】や【サーティーツー】は指先が広めの形で履きやすく、 【DCSHOE】や【ディーラックス】は普通の幅です。【BURTON】はちょっと細め。

ブーツの履き方のポイント

足を入れたらまずかかと落としをして、足をしっかり踵側に寄せましょう。それで指先が触ってるようなら痛くなる 可能性が大ですのでサイズを上げたほうがいいでしょう。

硬さ

ブーツにも板同様フレックス(硬さ)の違いがありますが、硬い方がダイレクト感が強くなり、ハイスピードやビッグパワー に対応しやすくなる反面、ずっと頑張らないといけない感じになるので正直しんどいです。逆に柔らかいモデルは動きやすく パークやグラトリでの扱いが格段に楽です。がハイスピードでの安定感の無さやホールド性の弱さなどが弱点です。現実的には、 グラトリ流行の傾向から柔らかめのブーツを履くようになってきております。

販売されているモデルでは初心者でも全く 問題なく扱えるフレックスのブーツばかりですので硬さはほぼ考えなくても良いようになってきました。

最後に

ブーツは何より足型に合うかどうかが大事ですから、言うより履いてみる事が一番です。チャンスがあれば お店でどんどん履いてみましょう。ネットでご注文の場合でも 商品到着後1週間以内は サイズ交換や返品を可能とさせていただいておりますので、ぜひ お気軽にご利用ください。

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スノーボードブーツの取り扱いブランド

バートンdcディーラックス32バンズアディダス

スノーボードコンプリート(セットでお買い上げでスノボーセット取り付け無料)

スノーボードは、板にビンディングを取付け、滑る時はビンディングにブーツを装着することになります。 実際買うとなると無数の組み合わせが可能ですので、逆にどう選んでいいのかホントに迷います。

そんな悩みを解消するべく、当社でオススメボードセットをご用意しました。 初心者に使いやすいセットにしてあります。ご希望であればもちろん取付けもいたします。 スタンスや角度のご希望があればそちらもご連絡ください。(実際の作業は簡単ですので今後のためにもご自分で作業することをオススメします。)

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板・ビンディング・ブーツ共にあとからでも別々に取替え可能なパーツですので、やりながらどんどん発生する好みに合わせて 買い替えしていくことをオススメしますし、またそれを選ぶのが楽しいものです。キビしい言い方をすればそれぞれ寿命は2〜3年 ほどですのでどんどん変えていってレベルアップしていってください。

何よりスノーボードをみんなで一緒に楽しみましょう!

 

 

スノーボードセットの取り扱いブランド

ZUMAヘッドロシニョールレディース子供用