★作品の編曲、改変およびカットについて

著作権には「著作者人格権」という、著作者だけが保持する誰にも譲渡できない権利があります。
この権利の中には「公表権」(自分の著作で未公表のものいつどうやって公表するか決められる権利)、「氏名表示権」(著作を公表する際に氏名を表示するかどうか、する場合は実名か変名かを決められる権利)、「同一性保持権」(自分の著作物の内容などを自分の意に反して改変されない権利)が含まれています。

作品の編曲やカットで問題になる(著作権侵害にあたる可能性がある)のが最後の「同一性保持権」の部分です。

例えば「カットされたくない作品を無断でカットされ、それが公表されてしまった」という場合、カットした側は著作者人格権を侵害している可能性があります。

日本国内においては、各種吹奏楽コンクールや演奏会などにおける微細な改変(人数の都合で演奏するパートを変更するなど)や各種吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの演奏時間規定に伴う作品のカットについては、おおむね著作者側も許可するまたは出版社に判断を委ねる場合があります。(もちろん許諾を受けられないケースもあるかと存じます)

WBP Plus!で販売している楽譜のうち、Golden Hearts Publications(ONSA)が出版する作品については、商品ページに特記されていない限り、その都度著作者(権利者)に確認を行いますので、作品の改変やエレクトーンなど他の編成への編曲、コンクールなどでのカットを前提としてご購入される場合、必ずご購入前にお問い合わせください。

またGolden Hearts Publications(ONSA)が印刷代行を行う海外の作品についても仲介を行うことが可能ですので、同様にお問い合わせください。

例)指定の編成にある楽器がバンドにないので代替パートで演奏したい場合
例)吹奏楽コンクールなど演奏時間の規定がある公演で作品を演奏したいが規定の演奏時間に収まらないのでカットをしたい
例)エレクトーンのコンクールで編曲して使いたい
など

お問い合わせの事例が増えていけば、著作者から「この程度までであれば原則許諾する」という流れになりすぐに回答出来るようになるかと思われますが、特に海外の著作者の場合、回答までにお時間がかかる場合もあることもご考慮下さい。

著作者人格権については他の出版社であっても同様です。出版社ごとにご事情がおありかと存じますので、WBP Plus!取り扱い以外の作品(日本国内の他社から出版されている作品や他店で販売されているような海外作品)についても、同様に各作品の出版社や出版社の日本法人にまずはお問い合わせをされることを推奨します。(未出版の場合は著作者本人に確認することになります)

※WBP Plus!ではGolden Hearts Publications以外の出版社の作品については仲介などの対応はいたしかねます。

当店で購入後に出版社に問い合わせを行い、結果として「改変、編曲またはカットが認められなかったため返品したい」という理由であっても、決済後の返品のご要望にはお応えいたしかねます。あらかじめご了承下さい。

■海外の出版社に編曲について問い合わせたい場合の文例
編曲などを行いたい作品が海外の出版社のもので、Golden Hearts Publicationsが間に入らない出版社についてはご自分でお問い合わせをして頂く必要があります。(日本での窓口がある場合もあります)

どんな風に書けばいいのかわからない、という方もいらっしゃるかと思いますので例文を作ってみました。参考にしていただければ幸いです。

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Dear person in charge of copyright license
(ここに出版社名を入れて下さい)

I am (ここにお名前を入れて下さい) from Japan. I have an inquiry about the arrangement of your work.

▼コンクールの規定上演奏時間が収まらないためカットしたい場合

I want to play your company's "**(作品名を入れて下さい)" in a Japanese contest. However, due to the rules of the contest, I must keep this work in about 6-8(分数はコンテストに応じて変えて下さい) minutes. So I want to cut some parts of this work, can you give me permission?

▼編成の都合上楽器が足りず、改変を行いたい場合

I want to play your company's "**(作品名を入れて下さい)". But we have a lack of instruments. So we want to play some melodies of "** (不足している楽器名)" with "** (代替楽器名)". Can you give me permission about this?

▼エレクトーンなど全く違う編成に編曲したい場合

I want to play your company's work "**(作品名を入れて下さい)" in the Electone(楽器や編成の名前を適時変えて下さい). Can you give me permission about arranging this work?


▼最後に共通のご挨拶

I am looking forward to a positive response from you.

Best regards,
**(あなたのお名前を入れます)
**(所属があれば楽団名などを入れます)

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以上、簡単ではありますが、書き出しがわからない場合はそのまま使っても通じるかと思います。