ドッグタグはおしゃれなアクセサリーとして通販でオーダーメイドされる方もいらっしゃいますが、最近では徘徊癖のある認知症のご高齢者やペットが脱走した時の足取りを追うものとしても注目されています。こちらではいざという時に役に立つ身元証明として、記載しておくべき情報をご紹介します。
必要な情報は?
現在日本には、認知症などによる徘徊をきっかけに行方不明になる方が約1万人程度いると言われています。
しかし、現行の制度ではご家族が本人照会を希望していても個人情報保護の観点から顔写真等を公表できない自治体がほとんどです。ご家族に徘徊癖のあるご高齢者がいらっしゃる場合、ある程度の情報が刻印されているドッグタグを認識票として活用できるのではないでしょうか。
●認識票記載情報内容例
・氏名・住所
・ご家族の連絡先…常時つながる番号である必要がある
・血液型…怪我などにより、輸血が必要な場合を想定しての記載
詳細すぎるのも問題
ドッグタグは世界各国の軍隊に導入され、日本の自衛隊でも取り入れられています。
●例:アメリカ海兵隊員のドッグタグ記載内容
・姓名・ミドルネームのイニシャル
・血液型
・社会保障番号・所属
・ガスマスクサイズ
・宗教
こちらはあくまでも軍隊の記載例のため、行方不明者の身元照会用の認識票としては情報量が多すぎる且つ個人情報を悪用される可能性も否めません。オリジナルで作成される際には、情報の記載のしすぎにも注意が必要です。また悪用を防ぐために、同じシリアルナンバー入りのものをペアで作っておいて、連絡が来たときに照会・確認をするといった活用法もあります。
ペットにつける場合
犬や猫などペットを飼育している方も多いですが、脱走癖のある愛犬や愛猫にお悩みの方は少なくありません。そんな時にどの家のペットなのか分かるような情報をドッグタグに記載して首輪につけておくと、迷い犬や迷い猫の発見がしやすくなるのではないでしょうか?
その場合には飼い主の苗字・ペットの名前・必ずつながる電話番号、登録番号に加えて、狂犬病予防注射済票を添付しておくと安心です。