当店では、世界各地で収穫された綿の原料となる「原綿」を仕入れ、その原綿を自社工場で「製綿」しています。植物の綿は製綿されることで初めて布団などへ加工できる綿へと生まれ変わります。現在では少なくなりつつある製綿工場ですが、当店では創業以来100年の伝統と経験を元に、厳選された高品質な綿をお客様にご提供し続けてまいります。
綿には用途によってさまざまな特長があります。どの綿にも長所と短所がありますので、この表をご参考にお選びください。
【表の見方】
『コシのある希少な高級綿』
手摘みによる収穫、種・殻を取出す手繰り作業、そしてアッサム綿にふさわしい大ぶりな実の厳選、一つ一つの作業を、機械を使わず人の手で丁寧に行うアッサム綿は綿の最高峰とも言われています。
日本に入荷される量が少ない、希少性の高い綿です。
アッサム綿は繊維が非常に太く、短く、弾力性があるので、安定感のある布団に仕上がります。
他の綿と比べ、固まりが早いので、固めの敷き布団がお好みの方に最適です。一度固まるとそれ以上は固まりにくい(=へたりにくい)丈夫な綿なので、打ち直しの際の甦生率も高く、長くお使いいただける綿と言えます。
当店ではハイクラスの綿として、敷布団や座布団に使用しています。
『高品質なスタンダード綿』
インド北西部では「デシ綿*」と呼ばれる、繊維が太くて弾力性のある種類の綿が収穫されます。そのデシ綿の中でも実綿(カパス)が大きく厳選された綿が「シードコットン」です。
シードコットンはその名の通り、種(シード)を採取するための種用の綿でもあります。翌年の栽培用として、実綿が大きく生命力あふれる綿から種を採取するのです。
一般的に、シードコットンはデシ綿の中でも上位クラスの良質な綿ですが、当店ではスタンダードクラスの綿として「敷布団」や「座布団」に使用しています。
シードコットンは、他店で販売されている中級クラスの「インド綿ファイン」と比べて、葉ゴミが少なく、実綿が白く綺麗なのが特長です。
*デシ綿
デシ綿は米綿に比べて繊維が太く、丈夫で弾力性があるので、敷布団に適した綿です。昔から綿ふとんの中綿として一番多く使われています。