印傳屋 印伝の世界

■印傳屋印伝の歴史■

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■異国のロマンをのせて伝えられたはるかな憧れ-「印伝」

印伝(いんでん)の名の起こりは・・・

印伝(いんでん)の由来は、“インディア”の変化した言葉とも、印度伝来によるとも言われています。寛永年間に、来航した外国人により印度(インド)装飾革が幕府に上納された際に名づけられたと伝えられています。はるかな海を越え、また一方で、シルクロードを経てきたであろう品々に、当時の人々のロマンと憧れが込められていたのでしょう。その華麗な色彩に刺激されて、のちに国産化されたものを印伝と呼ぶようになりました。

遠く奈良時代にそのさきがけが・・・

日本の革工芸のい歴史をたどると、遠く奈良時代に、ふすべ技法で作られた文箱(東大寺蔵・国宝)がよく知られています。革を染める、模様をのせるなど、人々の革を彩る工夫は時代とともに発展してきました。17世紀頃には海外から金唐革などの装飾革が渡来し、わが国でもさまざまな技法が生み出されました。そのひとつが上原勇七(現十三代)が創案したといわれる甲州印伝です。

印伝の歴史

戦国時代の武将の武具にも・・・

印伝(いんでん)などの鹿革は、体になじみ、強度をそなえているため、武具の一部としても盛んに使われたようです。戦国時代には、古来のふすべ技法や更紗技法を駆使した鎧や兜が、武将たちの勇姿を飾り、輝かしい威光の象徴となったのです。江戸時代に入ると、印伝(いんでん)は大いにもてはやされ、巾着、早道、財布、タバコ入れなど、実用と装飾を兼ね備えた品々が、庶民に愛好され、“粋”を競い合ったようです。これらの貴重な印伝(いんでん)は、現在も印傳屋に所蔵されています。

■独自の技法を創案し、代々受け継いできた印傳屋・・・

鹿革と漆、甲州印伝のはじまり。

四方を山に囲まれた山梨県(甲州)は、古くから鹿革や漆を産出していたことから、甲州印伝が生まれ育つには格好の地でした。上原勇七が鹿革に漆付けをする独自の技法を創案し、ここに甲州印伝が始まったといわれています。当時の印伝(いんでん)は漆がヒビ割れしていることから地割印伝(じわれいんでん)、松皮印伝(まつかわいんでん)と呼ばれ、漆の持つ独特の輝きが人々を魅了しました。

印伝の歴史

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家伝の秘法を今に伝える印傳屋・・・

江戸後期に刊行された「甲州買物独案内(こうしゅうかいものひとりあんない)」(1854年刊)によると、当時の甲府城下には「印傳屋勇七」をはじめ三軒の印伝細工所がありました。しかし永い時の流れの中で印傳屋だけが残りました。それは、家伝の秘宝(ふすべ技法など)が、上原家を継ぐ家長「勇七」のみに口伝されたことによります。この継承と研鑽への情熱こそ老舗としての誇りでした。なお、十三代まで門外不出とされてきた家伝の秘宝は、現在では、印伝技法の普及・宣伝のため、広く公開されています。

■創意を育む日本美の原点。時とともに輝きを増す。「漆」

西洋では「ジャパン」と呼ぶ漆。

漆のことを西洋では「ジャパン:Japan」と呼んでいます。このように日本の代名詞になるほど日本人に親しまれ、なじみ深かったのです。はるか昔から、漆がわが国を代表する特産品であり、工芸品であったといえるでしょう。

すぐれた実用性と装飾性。

漆の語源は「潤う(うるおう)」「麗し(うるわし)」によるといわれています。漆のすぐれた性質が日本人の創意を触発して、古来さまざまな細工物や工芸品が生み出されてきました。漆の持つ粘着力、膜面の強さ、防水性、そして独特の光沢は、実用と装飾を兼ね備えた絶好の素材だったといえるでしょう。

印伝の歴史

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時がたつほど冴える色艶。

漆の光沢は、漆という自然の素材だけがもつ輝きであり、美しさです。その生命も長い歴史によって証明されています。「印伝(いんでん)」にほどこされた色漆は、時がたつほど冴え、深みのある落ち着いた光沢になっていきます。尚、印伝(いんでん)には主に黒、朱、白の漆が使用されます。

■吟味された天然素材の風合い。軽く、強くやさしい「鹿革」

古くから武具や袋物に活用。

昔は日本全国に鹿が生息していました。人々はこの自然の素材である鹿革を珍重し、さまざまな加工を施し、生活の中で幅広く活かしてきました。甲冑の一部、工芸品、被服そして袋物など、その持ち味を引き出しながら、次々に工夫が凝らされていきました。

その感触はまさに自然の恵み。

鹿革は、人工では真似の出来ない数々のすぐれた性質を持っています。軽く丈夫で、しかも柔らかな感触は、人肌に最も近いといわれ、古くから人々に愛されてきました。鹿革は使い込むほど手になじみ、自然の感触をいつまでも楽しむことができます。

印伝の歴史

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最高級の鹿革を使用。

印伝(いんでん)には、厳選された最高級の鹿革が使用されています。厚み、肌触り、質感、均一性などを厳しくチェックしています。また、鹿革は野生のため一頭ごとに性質が異なり、染色にも微妙な差が生じたり、角キズ(角ズレ)などの多い素材ですが、それぞれの特性を活かした製品作りに努めています。

■自然を映した柄、時代を語る美。「印伝(いんでん)」の多彩な文様。

日本人の繊細な造形美の粋。

「印伝(いんでん)」の際立つ特色の一つは、漆により描かれる美しい柄です。小桜、菖蒲、青海波、とんぼなど江戸小紋にも見られる伝統の柄が「印伝(いんでん)」を飾ってきました。これらの柄は、昔から自然や四季の美しさに敏感だった日本人の美意識が生み出した造形美、様式美です。その洗練された美は現代でもその輝きを失っていません。また、「印伝(いんでん)」には、遠く西域や中国から移入され、永い年月をかけて和様にアレンジされた文様も伝わっています。

伝え磨く、伝統美と創作美。

「印伝(いんでん)」には古くから人々の生活を彩り、親しまれてきた柄が数百種類も継承され、ストックされています。この豊富な柄の蓄積こそ創造の源泉であり、多彩な美の原点です。時代時代の心を映し、人々の装う喜びを演出する「印伝(いんでん)」。伝統の柄を大切に守り伝えると同時に、常に新しい感覚の文様の開発にも努めています。

■手作りの誇りを込めて、磨き抜かれた熟練の技。

印伝(いんでん)は、すべて職人の手による手作り。“漆付け三年”と言われるように、どの工程をとっても高度な熟練と研ぎ澄まされた勘を要します。脈々と受け継がれた伝統の技と心が、手から道具へ伝わり、そして製品の細部に反映されます。この品質に対するこだわりには、お届けする製品を永く大切にお使いいただきたいという願いと、美の作り手という誇りが込められています。

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印伝(いんでん)の主要な製造工程

 1、染色

白い鹿革を黒、紺、茶、エンジ、ワイン色に芯染め(ずぶ染め)します。一回のドラム染色で百枚単位を染めます。鹿革は一頭ごとに性質が異なるため染色にも多少の差が生じますが、これはむしろ天然素材の持ち味といえましょう。

 2.裁断

一枚革を型紙に合わせて荒断ちします。鹿革特有の角ズレは本物であることの証とされています。

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 3、柄付け(漆付け・更紗)

鹿革の上に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からヘラを横に刷り込むようにし、型紙から革をはがすと、鹿革に抜き柄通りに美しい文様が浮かび上がります。これを数日間かけてムロで乾燥させると、硬質な輝きの漆柄が仕上がります。

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 4、縫製・仕上げ

型紙に合わせて正確に裁断した後、一つ一つ丹念に縫製します。デザインに合わせて、直線や曲線を自在に縫っていきますが、印伝革には表面に漆柄の凹凸があるのでここにも熟練の技が必要とされます。次にハンマーで縫い目の折り返しを整えます。 型崩れを防ぐため、当て革などを裏につけます。そして、口金やファスナーをつけて仕上げます。

 5、検品

数多くの厳しいチェックを通過した物だけに、印傳屋のマークシールが貼られます。これは、信頼のしるしであり、老舗印傳屋の誇りと自信の証でもあります。

■家伝の秘法を今に伝える「燻べ(ふすべ)」。

印伝(いんでん)のルーツと言われるふすべ技法。この技法は、鹿革をタイコ(筒)に貼り、藁と松根を焚いてその煙でいぶした後、さらに松脂で自然な色に仕上げます。いぶし方によって黄褐色から褐色に染まります。熟練の職人だけが駆使できる、日本唯一の革工芸技法です。

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■多色の鮮やかさが冴える「更紗」。

印度伝来の更紗の模様に似ていることからこう呼ばれています。一色ごとに型紙を替えて色を重ねていくことによって鮮やかな色のハーモニーとなります。均等に色をのせるには高度な技術と手間を要します。この更紗技法は、主に漆付け前の下地模様として使われます。

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上記はすべて印傳屋パンフレットより
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