下地処理とは

下地処理とは、壁紙を貼る壁の表面(下地)の状態を壁紙を貼るのに適した状態にすることです。下地とは壁紙を貼る壁の表面のことで、壁が何でできているかということではありません。壁そのものの材質などではなく、あくまでも表面の状態のことを指します。

主な下地の種類


  • 壁紙の貼り替え

  • ベニヤ板

  • コンクリート

  • プリント合板

  • 砂壁

  • 綿壁・繊維壁

壁紙の貼り替えの場合の処理方法

  1. 現在貼ってある古い壁紙をはがします。
  2. ハガシた後に残る薄い紙は、そのままでも直接貼れますが、浮いている場合や新しく貼る壁紙が薄手の場合は、壁紙用ハガシ剤等を使って、残っている薄紙も取り除いてください。
  3. 目地部や合板の継ぎ目、石こうボードのV字溝や段差は、壁紙用パテを使って平滑にしてください。

ベニヤ・石こうボードの場合の処理方法

  1. ベニヤや石こうボードが浮いていないか確認し、浮いていれば釘で固定してください。
  2. 釘の頭を打ち込み、鉄釘などが使われている場合は、ニスなどで錆び止めをしてください。
  3. 目地部や合板の継ぎ目、石こうボードV字溝や段差は、壁紙用パテを使って平滑にしてください。

コンクリート・しっくい・モルタルの場の処理方法

  1. 下地表面が結露などで湿っぽい場合は、十分乾燥させてください。
  2. 表面の欠損部や凹部は、壁紙用パテ(ペーストタイプ、又は粉末)などを使って平滑にしてください。

プリント合板/水性・油性ペンキ下地の場合の処理方法

  1. 合板は浮いていないか確認し、浮いていれば釘で固定して下さい。釘の頭を打ち込みサビ止めにニスを塗っておきます。合板の継ぎ目部分はパテを塗って平坦にしておきます。
  2. ペンキの場合ももはがれや浮きがないか確認し、浮いていれば落とします。
  3. プリント合板やペンキの下地は、まずサンドペーパー(#100)で表面を荒らします。そのあと全面に下地シーラーを塗ります。

砂壁・綿壁の場合の処理方法

  1. 壁の表面の砂がポロポロ落ちる程度のしっかりとした壁には、そのまま直接貼ることができます。表層部だけが少し弱いときは壁紙下地用ボンドを塗ってから壁紙を貼って下さい。
  2. 下地の状態が非常に悪い場合(層になって浮き上がっていたり、擦れば砂粒がドンドン落ちる壁)は一度砂壁を全部落としてから貼って下さい。

気をつけること

壁紙を貼る前の準備として、必ずカビが生えていないかチェックしましょう。カビが残っている場合は、カビ取り剤で取り除いてから、防カビ剤で防カビ処理をして下さい

コンセントやスイッチのカバー、カーテンレール等、壁にある突起物で、作業の障害になるものはできるだけはずしてから作業にとりかかります。その際に必ずブレーカーを落としてから作業を行いましょう。

カバーの取り外し方は種類によって異なります。図?のように正面からネジ頭が見えている場合はドライバーではずします。図?のように正面からは止め具が見えない場合は、プレートの上下に小さな凹みがありますので、そこにマイナスドライバーを差し込んではずします。

シーラーの選び方