人工芝DIYを行う際に、いくつかのポイントがあります。人工芝は、庭に敷くだけでなくイベントの演出やインテリアの装飾など、様々なDIYに使われます。そこで、どんな人工芝DIYでも必ず行うであろう『カット(切断)』と『継ぎ目処理』の方法について詳しくご紹介します。それぞれのポイントを知って人工芝DIYの参考にしてくださいね。
-
人工芝の『カット』と『ジョイント』
この2つの作業のいくつかのポイントを知るか知らないかで
人工芝DIYの仕上がりに差が出ます!
つまり、カット方法と継ぎ目の処理方法のコツがわかれば、人工芝を敷いた場合もアレンジや加工も見た目がキレイになり、人工芝の良さを最大限に見せることができるんです。
人工芝DIYは誰でもできる比較的簡単な作業だからこそ、ついつい大胆で雑になってしまいがち、、、ちょっとひと手間加えたり、細部にまでこだわることで満足できる仕上がりになりますよ!
人工芝のカット方法
Point1 人工芝をカットする道具「ハサミ」と「カッター」
人工芝のカットは、基本的にカッターがあれば可能ですが、細かい部分や人工芝の種類によってハサミとカッターを使い分けると、複雑な形状でも作業しやすくなりますよ。-
「ハサミ」でカットする
人工芝をハサミでカットする場合は、表からカットします。パイル(葉)を切断してしまわないようにパイルをかき分けながら、刃先を使って切るのがポイント!また、人工芝の基布に厚みがあるので大きめのハサミを使うようにしましょう。
パイルが短いタイプはハサミでも比較的楽にカットできますが、ロングパイルのリアル人工芝やウレタン製の基布タイプは、カッターで切るより手間がかかってしまいます。細かい部分や縫い目に逆らって横方向に切る場合はハサミがおすすめです。 -
「カッター」でカットする
人工芝をカッターでカットする場合は、裏からカットします。縫い目に沿って切っていくのがポイント!刃の出しすぎに注意しましょう。また、切れ味が悪いと上手にカットできなくなるので、こまめに刃を変えることも忘れずに。
パイルが長い場合、葉まで切ってしまわないように基布のみを切るイメージで行ってください。直線をカットする場合や、パイルが長いリアル人工芝は、ハサミよりカッターの方がスムーズにカットできます。
Point2 人工芝のカットは「縫い目」が目安
-
人工芝の縫い目をチェック!
人工芝の裏面にはパイル(葉)の縫い目が等間隔に表れています。縫い目のラインから表側にパイルが出ているので、カットする際は縫い目に沿ってカットするのがポイント!
特にパイルが長いリアル人工芝の場合は、カットする箇所によってパイルの間隔が開きすぎたり、不自然なジョイントになってしまうので注意が必要です。 -
縫い目に沿ってゆっくりカット!
人工芝の裏面の縫い目に沿ってカットします。表のパイル(葉)を切ってしまわないように基布のみを切断しましょう。ハサミでカットする場合は刃先を使い、カッターの場合は刃を少しだけ出すのが上手にカットするコツです。
-
なぜ縫い目に沿ってカットするの?
縫い目に沿ってカットした場合とそうでない場合を比べてみると、縫い目に沿った場合はカットライン際からパイルが出ていますが、そうでない場合はパイルが生えていない部分が残ってしまい、その部分だけ不自然な見た目になります。人工芝がスカスカな密度にならないためにも、縫い目に沿ってカットすることは重要なポイントです。
Point3 曲線や複雑な形にカットする
-
曲線や複雑なカットはハサミが便利!
人工芝は自由自在にカットできるのが魅力ですよね。円形やカーブラインなど複雑な形をカットする場合は、カッターよりもハサミがおすすめ!パイルが短いタイプなら、ハサミでも裏側からスムーズにカットできます。マジックやチョークで下書きをしてからカットするようにしましょう。裏面に下書きする際の注意点は、文字や形を反転させることです。文字や切りたい形を印刷して貼った紙をなぞるようにカットする方法もあります。
-
表からハサミでカットする場合の注意点
カッターで切ったあとに細かい部分を整えたり、曲線や複雑な形に表からハサミでカットする場合、パイル(葉)をかき分けるようにして根元の基布だけをカットします。裏からだと縫い目が目安になるのですが、表からだとパイルの生え際がわかりずらいので、かき分けて根元を探る必要があります。また、縫い目を無視して横方向にカットしたい場合も、ハサミの方が切りやすい場合があるので、同じようにパイルをかき分けて株と株の間をカットしましょう。
人工芝のジョイント処理
Point1 人工芝をどう敷くか割り付けを考える
人工芝DIYの仕上がりを美しくするために「ジョイント処理」はとても重要です。広い面積に施工する場合、つぎはぎだらけで見た目が悪くならないように無駄の少ない割り付けも大切になります。-
無駄が少ない割り付けとは?
人工芝のサイズは、1m巾×10m巻が一般的で、20m巻や2m巾のタイプもあります。どの方向に敷くか、どこでジョイントするかによって適切なサイズを選びましょう。
例えば、8m×1.8mの庭に人工芝を敷く場合、1m巾×10m巻を2本使うか、2m巾×5m巻を2本使うかで、ジョイント部分の向きや長さが変わります。上の例で考えると2m巾×5m巻を2本使う方がジョイントの長さを短くすることができます。
人工芝のサイズは、1m巾×10m巻が一般的ですが、RESTAでは、2m巾のタイプや、長さ5m〜30m巻と様々なサイズをご用意しています。つぎはぎだらけで見た目が悪くならないように、施工場所の大きさ、形に合わせて継ぎ目が少なく無駄のない割り付けを行いましょう!
Point2 人工芝の「継ぎ目」をキレイに仕上げるコツ
人工芝DIYを美しく仕上げるポイントは「ジョイント部分」です。継ぎ目が目立たず美しく仕上げるにはコツがあります。また、人工芝が浮いたりズレたりすることのない正しいジョイント処理を行いましょう。-
人工芝のジョイント方法
人工芝を継ぎ合わせる方法は2通りあります。
1つは、専用固定ピン(U字釘)で地面に固定する方法です。この方法は施工場所の地面が「土」「砕石」の場合に限ります。簡単ですが、長期間になるとジョイント部がズレてしまう可能性があるので注意が必要です。
もう1つは、巾広の粘着テープを人工芝の裏面に貼って繋ぎ合わせる方法です。地面がコンクリートの場合は、さらに接着剤で固定します。人工芝全体を1枚ものにすることで、キレイに仕上げることができます。 -
専用ピン(U字釘)で繋ぐ方法
施工場所が土の場合、繋ぎ合わせる人工芝のジョイント部分に専用固定ピン(U字釘)を打ち込んで地面に固定する方法が簡単に済ませたい方にはおすすめ。継ぎ目の境をまたぐようにピンを差し込み、金づちで打ち込んでいきます。
ピンで固定するだけでは、人の歩行が頻繁な場所や、長期間使用するうちに、人工芝が浮いたりズレたりすることがあります。浮きやズレが心配な箇所は、継ぎ目の裏側から巾広の粘着テープを貼ったうえで、ピンを打ち込んで固定することをお勧めします。
-
手順1:人工芝を養生する
巾広の粘着テープで継ぎ合わせる前に、まず、継ぎ合わせる人工芝の端のパイルを養生テープで保護します。保護することで、パイルの巻き込みを防いだり、継ぎ目の基布が見えて作業しやすくなります。
-
手順2:片方の人工芝を貼る
巾広テープの粘着面を上に向けて、継ぎ合わせる片方の人工芝の端が中央にくるように貼ります。この時、粘着テープをマスキングテープなどで地面に固定するとスムーズに行うことができますよ。
-
手順3:人工芝をジョイントする
もう片方の人工芝を粘着テープに貼っていきます。人工芝の基布同士が重ならないように注意しましょう。重なってしまうと、仕上がり時の凹凸の原因となります。また、隙間が開きすぎても見た目が悪くなるので隙間は2〜3mmを目安にすると良いでしょう。
芝の密度が少ない場合やパイルが短いタイプの人工芝は隙間なく突き合わせて繋ぐ方がキレイな場合もありますので、人工芝の種類によって継ぎ目の隙間を調整してください。また、人工芝の基布の巾が残っていると、突き合わせてジョイントしても見た目が悪くなる場合がありますので、基布をカットして調整しましょう。
人工芝のジョイント完了!
-
ジョイント部分を転圧ローラー等で(無い場合は手で押さえ付けても良い)でしっかり圧着させます。
浮きやズレが気になる箇所や、施工場所の周囲はさらにピンで固定しておきましょう。地面がコンクリートの場合は接着剤で固定してください。仕上げに、手ぐしやナイロン毛のデッキブラシなどで人工芝のパイルを立たせるようにブラッシングして馴染ませればOK!
- 美しい人工芝のポイントはカットとジョイント部分!
- 人工芝DIYを成功させるために重要なポイントは、「カット方法」と「ジョイント処理」です。この2つをマスターすれば、庭だけでなく様々な人工芝DIYに応用でき仕上がりに差をつけることができますよ!失敗してもやり直しや調整が効きますので、初めての方もぜひチャレンジしてくださいね!