インフルエンザに感染すると、1〜3,4日間ほど潜伏期間をおいて高熱が出ます。インフルエンザに感染した場合、無理をせず安静にすることが重要です。また、他者への感染拡大を防ぐためにも、人混みは避けて下さい。
●対策その1:咳エチケット
インフルエンザの感染拡大を避ける為にも、マスクは必ず着用して下さい。たとえ風邪でも、咳やくしゃみを無作法にすると周囲に不快感を与えますが、インフルエンザの場合はなおさらです。患者本人だけでなく、看病する人もマスクを着用してください。また、定期的に新しいマスクに交換し、常に清潔を保つよう心がけることが必要です。
●対策その2:室内の環境を整える
閉め切った部屋にはウイルスが充満します。少なくとも1時間に1回は換気を行い、ウイルスを外へ追い出すようにして下さい。
エアコンの暖房は部屋を乾燥させ、ウイルスにとって快適な環境を作り出します。湿度を50〜60%に保つようにしましょう。洗濯物を干したり、加湿器の使用が効果的です。オフィスなどではデスクに置けるタイプの小型加湿器も感染の予防としておすすめです。次亜塩素酸水を噴霧する対策も非常に効果的です。
●対策その3:高熱時の対応
インフルエンザに感染すると、高熱を伴うことがよくあります。このような場合には、首筋、わきの下、足の付け根など、太い血管がある部位を冷やすことが効果的です。冷やしたタオルや保冷剤を使用すると良いでしょう。
インフルエンザに感染した患者からはウイルスが排出されています。鼻水をかんだティッシュや、それを触った手にもウイルスが付着しています。使用済みティッシュは蓋付きのゴミ箱に捨てるか、ビニール袋に入れて口をしっかり縛るなどして捨ててください。
ウイルスの付着した手で触れたドアノブやトイレは、消毒用エタノールや次亜塩素酸などで除菌・消毒してください。
●対策その4:水分補給
高熱に加えて下痢を起こすこともあるため、「脱水症状」に注意し、こまめに水分補給をしてください。スポーツドリンクや経口補水液などが効果的です。
食事も取れなかったり下痢や嘔吐が続き、水分補給が困難な場合は、すぐに医療機関を受診してください。
小さいお子様が夜間に高熱を発症した場合、深夜でも対応可能な救急外来を利用してください。放置すると高熱で熱痙攣を起こしたり、脱水症状を引き起こし、重症化する恐れがあります。ウイルスが脳にまで達すると非常に危険です。
患者自身が他人にうつさないようにする意識も重要ですが、看病する側も感染しないよう環境を整え、
正しい知識を持って回復に協力することが大切です。