2014年8月1日
VANILLA utsunomiyaのグランドオープンイベントとして「ハイパフォーマーの仕事環境マネジメント」というテーマで、身体に負担をかけない働き方や姿勢について、すぐに実践できるポイントをハーマンミラージャパンのスタッフが紹介する「エルゴノミクス(人間工学)セミナー」を開催しました。

さらに店舗のギャラリースペースではハーマンミラー社製の椅子の歴史をたどる「アート&サイエンス・オブ・ハーマンミラーシーティング (The Art and Science of Herman Miller Seating)」展を展示。
この展示会は、2012年に米国での展示を皮切りに、シンガポール、インドなどアジア・パシフィック地域を巡回しており、日本での開催は直営店であるハーマンミラーストア様を含む5カ所のみの開催となっています。 当店は日本国内では全5カ所開催の内の1カ所を担当させていただきました。

イベント開始まであと数十分。石巻工房のスツールやイームズシェルチェアを並べ、お客様の入場を待ちます。

外もだんだんと暗くなってきた午後7時、イベントに合わせてVANILLA utsunomiya、オープン。
写真はハーマンミラージャパン代表の松崎氏(画面右奥)と、当店代表の田中(画面左奥)。
まずはお集りいただいた方々へ、田中からご挨拶とお礼を述べさせていただきました。

ハーマンミラー社には優れた販売店を表彰する制度がありますが、震災といった逆境を乗り越えて表彰されるほど成長されたお店はほとんど例がなく、震災からの3年間を経て今日宇都宮店がオープンされる事を楽しみにしてきました。

VANILLAさんはハーマンミラー製品だけでなくカリモクさんの製品など、優れた製品に囲まれたお店であることもそうですが、それとともに素晴らしい歴史、スピリットやハートを持たれたお店と捉えてみていただければと思います。

ハーマンミラージャパンスタッフの方によるエルゴノミクス(人間工学)についてのセミナーがスタート。

セミナーではテーマである「ハイパフォーマーの仕事環境マネジメント」についてや、ハーマンミラー社の椅子が 1.サポート(背骨、肉体の動き)/2.快適性(通気性、体圧分散)/3.対応性(人間の様々な体格)/4.耐久性(高機能チェアの12年保証について)/5.環境
という5つの原則に基づいてデザインをされていること、腰椎や椎間板の位置などの人体の構造を実際に立ったり座ったり手を当てたりしながら説明していただくといった、実際に自分自身で体験しながらのとても分かりやすくお話をしていただきました。

ご来場いただいたお客様だけでなく、私たちVANILLAスタッフも大変勉強になりました。



店舗のギャラリースペースではハーマンミラーの椅子の歴史をたどる「アート&サイエンス・オブ・ハーマンミラーシーティング (The Art and Science of Herman Miller Seating)」展を展示。

ハーマンミラー社は60年以上にわたり人間を中心に見据えた「問題を解決するためのデザイン」によって、数々のプロジェクトを世に送り出してきました。この展示では人間工学に基づいて生まれた革新的なワークチェアと、その開発の背後にある素材の革新やデザインヘリテージを実物を見ながら追う事ができます。

「素材」を念頭に置いて作られたイームズプライウッドチェア(DCW)。
アート&サイエンス・オブ・ハーマンミラーシーティングでは椅子の横には関連するアイテムが合わせて展示されており、プライウッドチェアにはこの椅子の基礎となったレッグスプリント(脚用の添え木)と、素材となるベニヤ板の合成過程が添えられていました。

ご存知アーロンチェアは「素材・人間工学・快適さ」がデザインに反映されています。
アーロンチェアは世界で初めてクッション材を使用せず、独自開発のメッシュ素材「ペリクルサスペンション」を使用した椅子です。それに関連してフレームに張られているという点でペリクルはテニスラケットと似ており、アーロンチェアの横にはラケットが添えられていました。

ビル・スタンフ氏の遺作でもあるエンボディチェアは「素材・人間工学・快適さ・環境・健康」がデザインに反映されています。
「座っている事を感じさせない」というスタンフの考えの元デザインされ、座ったままの姿勢で血液や酸素の流れを促進し、集中していると同時にリラックスした状態をキープしてくれます。
チェアの横には座面と背もたれに採用されているピクセル構造が展示されていました。

アーロンチェアからミラチェア、エンボディチェア、セトゥーチェアを経て2010年にデザインされたセイルチェア。
イームズプライウッドチェアの「素材」というキーワードから始まったプロダクトは、セイルチェアの時点で「素材・人間工学・快適さ・環境・健康・非物質化・求めやすい価格」とまで進歩しました。
セイルチェアの横には、デザインのヒントとなったゴールデンゲートブリッジの模型が添えられていました。

ページのトップへ