ドイツの医師(医学博士)マックス・ゲルソンが1930年代に開発した治療法。がんを全身の栄養障害、代謝障害ととらえ、特殊な栄養療法、食事療法で治癒する方法。大量の生ジュース、塩抜き、脂肪抜きの食事がその柱となる。1958年、ゲルソン博士がガンの食事療法について書いた「あるガン療法 50人の治癒例」を出版以来、欧米を中心に読まれ、アメリカ、ヨーロッパ、メキシコなどではゲルソン療法でガンを治した人は何千人もいるという。
■【決定版】ゲルソンがん食事療法(徳間書店)シャルロッテ・ゲルソン/モートン・ウォーカー著
<<以下引用>>
ゲルソン療法のやり方では、コップ13杯のジュース(1日3リットル以上)を飲み、この大量の水分に加えて合計6〜7kgに相当する3度の菜食を摂る。固形の食事だったら、こんなにたくさんの食べ物を消費することは無理だろう。
---中略---
ゲルソン療法において、ジュース療法は決して外すことができないものである。ジュースの飲用でビタミン、ミネラル、酵素、植物性化学成分、その他の治療に必須な栄養素、そして水分を補給することができる。有機栽培された野菜や果物の搾りたての新鮮ジュースは、非常に吸収されやすく、その食材に含まれているあらゆる栄養素が体にとって利用しやすくなっている。変性疾患の犠牲になった患者は、いつも消化障害や吸収障害に苦しんでいる。これは、毒性、消化系の機能不全、胃酸の分泌量低下などが原因になっている。胃腸の衰弱も同じ様な理由から発生しており、多くの患者はビタミンやミネラル成分の入った錠剤やカプセルを消化吸収することさえ困難である。 |